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⼝腔内悪性黒⾊腫(メラノーマ)|ESSE動物病院|吹田市(北千里駅)・箕面市・豊中市の動物病院

⼝腔内悪性黒⾊腫(メラノーマ)

概要

口の中の歯肉粘膜や舌、唇にできる悪性腫瘍です。⼝の中にできるしこりのおよそ1/4がメラノーマだとする報告もあります。

初期は何も症状を⽰さないことが多く、⼤きくなると腫瘍が破けて出⾎や痛みが起こることもあります。また、痛みなどにより唾液も多くなり、⼝臭も認められることが多いです。

近くのリンパ節や肺などに転移を起こしやすい腫瘍です。

ミニチュア・ダックス、トイ・プードル、ビーグル、ミニチュア・シュナウザーに発生が多いとされています。

 

https://www.ndsr.co.uk/veterinary-professionals/insight/news-65-malignant-melanomaより

 

診断

メラノーマは、メラノサイト由来の腫瘍であるため多くの腫瘍細胞にメラニン顆粒という黒色の顆粒を含みます。なので、メラノーマの外見は黒色であることが多く、そのような腫瘤を見つけた場合は、外見からメラノーマを疑うことができます。しかし中にはメラニン顆粒に乏しい、乏色素性の腫瘍もあるので黒くないからメラノーマを否定することはできません。

確定診断には、細胞診検査か病理組織検査が必要です。メラニン顆粒を多く含むメラノーマに関しては、細胞診検査で診断が可能です。乏色素性メラノーマに関しては、病理組織検査で診断を行います。

また転移の確認のために、周囲のリンパ節が腫れていなくても細胞診検査を行い、転移の有無を可能な限り確認した方がいいでしょう。

CTなどの画像検査も、肺転移やリンパ節転移を確認するために周辺に可能な施設があれば、検査を行うといいでしょう。

 

◎犬の口腔内悪性黒色腫の臨床ステージ分類

ステージ 原発腫瘍、リンパ節転移、遠隔転移 生存期間中央値

原発腫瘍の長径≦2cm

17〜30ヶ月

2cm<原発腫瘍の長径≦4cm

5〜29ヶ月

2cm<原発腫瘍の長径≦4cmでリンパ節転移あり、

もしくは原発腫瘍の長径>4cm

4〜6ヶ月

肺やその他臓器への遠隔転移あり

3ヶ月

 

治療

ステージ1や2では、外科手術が推奨される場合が多いです。遠隔転移が起こる前に、外科手術で完全に切除できれば長期生存が期待できるためです。

この場合、腫瘍が広がっている範囲によっては顎の骨を一部取るような積極的な手術も検討されることがあります。

腫瘍の発生部位により外科手術で取りきれない場合や、肺などへの遠隔転移が既に起こっている場合は、積極的な外科手術は推奨されないことが多いです。

出血や痛みなどで犬の生活の質が下がっている場合は、放射線治療を行うこともあります。

また、外科手術後の微小な腫瘍細胞への対処として、カルボプラチンやドキソルビシンなどの化学療法剤による術後化学療法が推奨されます。

ただ、術後化学療法の内容は確立しておらず一部の報告からカルボプラチンが選択されることが多いです。

院長 福間 康洋
院長 福間 康洋
記事監修
院長 福間 康洋(フクマ ヤスヒロ)
  • 獣医腫瘍科認定医Ⅱ種(吹田市で1人、大阪府で22人[2021年1月時点])
  • 獣医教育・先端技術研究所 腹部・心臓超音波研修 修了
  • 日本獣医皮膚科学会所属
  • 日本獣医がん学会所属
  • 日本獣医循環器学会所属
  • 日本獣医腎泌尿器学会所属
  • 2015年:鳥取大学獣医学科卒業
  • 2018年:犬とねこの皮膚科 研修生
  • 2018~19年:ネオベッツVRセンター 研修生(内6ヶ月間)
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