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胸腺腫|ESSE動物病院吹田|吹田市(北千里駅)・箕面市・豊中市の動物病院

胸腺腫

 

概要

前縦隔に発生する比較的稀な腫瘍です。
(縦隔:胸の中心にある左右の肺の間にある空間)

多くは良性腫瘍であり、浸潤や転移が少なく切除すれば完治するものが多いです。
しかし、切除が困難なものや浸潤・転移・再発する胸腺癌(浸潤性胸腺腫)も存在します。

どの年齢でも発生する可能性がありますが、高齢での症例が多く見られます。

胸腺腫は単独では無徴候なことが多いですが、
腫瘍随伴症候群(癌によって引き起こされる疾患)の発生が一般的です。
約67%が発生していると言われています。

腫瘍随伴症候群には、
重症筋無力症(手足を動かすと筋肉がすぐに疲れて、力が入らなくなる病気)、剥奪性皮膚炎、
高カルシウム血症、高カルシウム血症、貧血などが挙げられます。
その中でも重症筋無力症は約半数の症例でみられ、誤嚥性肺炎を併発する可能性があり注意が必要です。

また、胸腺腫により前大静脈が圧迫・閉塞され、
頭頚部に浮腫できてしまう前大静脈症候群を引き起こすこともあります。

 

診断

胸腺腫は胸腺上皮細胞由来の腫瘍です。
健康診断などの胸部X線検査で偶発的に発見されることが多いです。

胸腺腫が疑われる症例では、
巨大食道症(食道が拡張し、食べ物などを胃に送る運動性も、著しく低下している状態)と
それに続発する誤嚥性肺炎の有無を評価する必要があります。

重症筋無力症が疑われる場合は、
血清抗アセチルコリン受容体抗体の測定を行うことで診断することが出来ます。

鑑別診断には、
超音波ガイド下でのFNA検査やCT検査が有効です。

確定診断は、外科摘出後に病理組織検査で行います。

 

治療

切除可能な場合、第一選択は外科手術です。
完全に切除できた場合、予後は良好と言われています。

ただし、腫瘍随伴症候群で重症筋無力症や高カルシウム血症を起こしている症例では
外科手術の前に内科療法で腫瘍を縮小させるなど状態を改善させる必要があります。

外科摘出困難な場合は、
グルココルチコイド投与や放射線治療が挙げられます。
根治することはありませんが、腫瘤を縮小させることは報告されています。

 

 

院長 福間 康洋
院長 福間 康洋
記事監修
院長 福間 康洋(フクマ ヤスヒロ)
  • 獣医腫瘍科認定医Ⅱ種(吹田市で1人、大阪府で22人[2021年1月時点])
  • 獣医教育・先端技術研究所 腹部・心臓超音波研修 修了
  • 日本獣医皮膚科学会所属
  • 日本獣医がん学会所属
  • 日本獣医循環器学会所属
  • 日本獣医腎泌尿器学会所属
  • 2015年:鳥取大学獣医学科卒業
  • 2018年:犬とねこの皮膚科 研修生
  • 2018~19年:ネオベッツVRセンター 研修生(内6ヶ月間)
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