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肺⽔腫とは、肺の組織に⽔が貯まる状態である。それにより肺の機能である「酸素を取り込み、⼆酸化炭素を出す」働きが妨げられる。
肺⽔腫の原因はいくつかあるが、⼼不全により⾎液の流れが悪くなることでも起こることが知られている。
ACVIMのステージ分類では、肺⽔腫を起こした僧帽弁閉鎖不全症の⼦はステージCもしくはステージDに分類される。
肺機能が妨げられるため、呼吸不全が起こる。軽度では、呼吸回数の増加、重症になるにつれて呼吸困難、意識低下が起こり、亡くなる事もある。
肺⽔腫になった症例を含むステージCの症例では、⼼臓病による死亡などに⾄る期間の中央値(例えば、100頭いた時に50頭⽬が死亡などに⾄るタイミング)は267⽇と報告されている。
肺⽔腫の診断は、レントゲン検査や聴診などを⽤いるが、近年肺エコーというエコー検査⼿法も多く⾏われている。
肺の中に溜まった⽔を抜けやすくするため、強⼼薬、⾎管拡張薬、利尿剤などを⽤いる。また体内への酸素取り込みを補うために、酸素室(通常の空気より酸素濃度の⾼い部屋)で管理する事が多い。また状況によっては、⼀時的に気管挿管を⾏い⼈⼯呼吸器に繋げて命を守るやり⽅も⾏われる。