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犬と猫の心臓病 | 肺水腫の治療 咳を止める治療|ESSE動物病院|吹田市(北千里駅)・箕面市・豊中市の動物病院

犬と猫の心臓病 | 肺水腫の治療 咳を止める治療

大阪府吹田市・豊中市・箕面市の皆さん。こんにちは。ESSE動物病院の院長 福間です。

 

今回は、犬と猫の心臓病の患者さんで肺水腫になった子の治療経過を紹介させていただきます。

 

 

心臓病(僧帽弁閉鎖不全症)で肺水腫になった犬

この子は、「咳は以前からしていて、最近その咳の回数が増えてきた。昨日から呼吸が苦しそうで、ずっと肩で呼吸していて寝れない。」

という主訴で来院されました。

 

来院時はすごく呼吸状態が悪く、酸素投与を優先しつつ可能な検査を行い原因を調べました

黄色い線で囲んでいるのが心臓

レントゲン検査で拡大した心臓と、周りの肺も白くなっていて、心臓病が原因で肺に水が溜まる「肺水腫」になっていることを疑いました。

(この時は状態が悪かったので、検査の負担を最小限にするためにレントゲン検査は一方向のみとしました)

他にも血液検査、心臓エコー検査、肺エコー検査で確認し、僧帽弁閉鎖不全症による肺水腫が一番に疑われたので、

強心薬・利尿薬・血管拡張薬による治療を行いました。

 

 

治療2日目のレントゲン画像。黄色い線で囲っているのが心臓。

治療2日目のレントゲン画像。黄色い線で囲っているのが心臓。

治療2日目には、肺の水が引いてきて心臓のサイズも縮小してきました。

前日のレントゲン画像と比べて、心臓の周りの肺が黒くなってきているのがわかりますか?

肺に水が入ると白くなりますが、本来の空気だけを含んだ肺はレントゲンでは黒く見えるんです。

現在の治療の方向性が問題ないことが確認できたので、引き続き昨日と同じ治療を行いました。

 

そして4日目に無事退院できました。

退院1週間後のレントゲン画像です。黄色い線で囲ったのが心臓

退院1週間後のレントゲン画像です。黄色い線で囲ったのが心臓

退院1週間後には、さらに心臓のサイズが小さくなり、普通に過ごしているとほとんど咳もせず、呼吸や咳の状態も悪化する前よりも良くなったそうです。

ここまで良くなってくれると私たちもとても嬉しいです😊

 

 

治療すると咳が減る?心臓って小さくなるの?

僧帽弁閉鎖不全症の治療の説明をしていて良く驚かれるのが、「治療すると心臓が小さくなるんですか!?」ということです。

実際上のレントゲン画像でも、心臓が小さくなっているのは見てわかるかと思います。

適切な治療をすることで、心臓から血液が出やすくなり心臓の中に溜まる血液量を少なくすることができるので、心臓のサイズは小さくなるんです。

また、今まで大きな心臓が周りの気管支を圧迫することで咳が起こっていたので、心臓が小さくなることでこの咳も起こりにくくなります。

だから、心臓病の治療をすると咳が減るんです。

また、心臓の負担をとることで今回のような肺水腫になるリスクも下げることができるので、心臓病の治療をすることは一石三鳥(心臓の負担をとる、肺水腫のリスクを下げる、咳の治療になる)になるんです。

 

 

 

心臓病(肥大型心筋症)で肺水腫と胸水貯留が起こった猫

次は、猫の場合です。

この子は、「以前から心臓病は指摘されていて、最近食欲がほとんどなくて心配です」という主訴で来院されました。

この子も来院時に呼吸が早く、少し嫌な予感がしつつレントゲン検査を行いました。

来院時のレントゲン画像。

来院時のレントゲン画像。

レントゲン画像で、心臓や肺の周りに水が溜まる「胸水」があること、肺全体が白っぽく変化しており「肺水腫」があることが疑われました。

またうっすら見える心臓も大きく見えているので、これらが心臓病が原因で起こっていることが疑われました。

その後、血液検査や心臓エコー検査、肺エコー検査を行い、肥大型心筋症による肺水腫と胸水が一番に疑われたので、

鎮静をして胸水を抜く処置と心臓病の治療を行いました。

 

 

胸水を抜いて、利尿剤を投与した後のレントゲン画像

胸水を抜いて、利尿剤を投与した後のレントゲン画像

預かりをしていたのは6時間弱でしたが、胸水を抜いたことと心臓の薬を始めたことで帰る頃には呼吸状態もだいぶ改善していました。

レントゲン画像でも、肺の水が抜けてきたので白いモヤが取れて心臓のラインがわかりやすくなっているのがわかるかと思います。

 

 

 

治療開始から1週間後のレントゲン画像

治療開始から1週間後のレントゲン画像

お薬を1週間飲んでもらい、食欲も改善しました。

レントゲン検査ではかなり顕著に改善しており、肺はしっかり黒くなっており心臓のサイズも小さくなっています。

心臓の治療はうまくいっていると考えます。

(ただこの子は、胸水が貯まる別の病気もあったため、再診時に胸水はまた少し増えていました。)

 

 

猫の心臓病の症状はわかりにくい?

猫の心臓病の症状って犬と比べてわかりにくいんです!

犬は咳が出ることが多いので、その咳を心配して来院して心臓病が発覚することが多いです。

猫は、心臓病による咳が出にくく、症状として「なんとなく元気がない」「なんとなく食欲がない」というはっきりとしない症状であることが多いです。

また、他にも異常があると心臓病が見過ごされることもあり、犬よりも診断が難しいです。

また、猫の心エコー検査も犬より難しく、心臓病の診断は心エコー検査をしっかり行える病院にいかれることをお勧めします😊

 

 

 

まとめ

今回は、心臓病の治療で肺水腫になった子がどのように治ってくるのかをお伝えしたく記事を書きました。

適切に治療をすれば、肺水腫になっても治療を行うことでまた元気に過ごすことができます。

ただ、やはり肺水腫はとてもしんどい状態なのでここまで悪化させないようにする努力も必要だと思います。

心臓病があり、咳が続く、元気がないなどの症状の改善がない場合も、治療の変更などで改善する可能性はあると思います。

興味がある方は、一度当院までご連絡ください。よろしくお願いします。

 

 

 

ESSE動物病院 院長 福間

大阪府吹田市青山台2−1−15(北千里駅から徒歩8分)

駐車場は10台以上あります。(豊中市、箕面市、茨木市、摂津市からも車で来院しやすいです)

皮膚科(アレルギー、アトピーなど)、腫瘍科(がん)、循環器科(心臓病、腎臓病)、外科手術(麻酔管理と痛みの管理をしっかり行います)を得意としています

健康診断、予防接種、フィラリア・ノミダニ予防、避妊・去勢手術も行います。ご相談ください

 

 

院長 福間 康洋
院長 福間 康洋
記事監修
院長 福間 康洋(フクマ ヤスヒロ)
  • 獣医腫瘍科認定医Ⅱ種(吹田市で1人、大阪府で22人[2021年1月時点])
  • 獣医教育・先端技術研究所 腹部・心臓超音波研修 修了
  • 日本獣医皮膚科学会所属
  • 日本獣医がん学会所属
  • 日本獣医循環器学会所属
  • 日本獣医腎泌尿器学会所属
  • 2015年:鳥取大学獣医学科卒業
  • 2018年:犬とねこの皮膚科 研修生
  • 2018~19年:ネオベッツVRセンター 研修生(内6ヶ月間)
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