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犬のマラセチア性皮膚炎 (カビの画像付き)| 皮膚病へのシャンプー療法の目的とやり方|ESSE動物病院|吹田市(北千里駅)・箕面市・豊中市の動物病院

犬のマラセチア性皮膚炎 (カビの画像付き)| 皮膚病へのシャンプー療法の目的とやり方

大阪府吹田市・豊中市・箕面市の皆さん。こんにちは。ESSE動物病院の院長 福間です。

暖かい日が続いていよいよ夏が近づいてきた、、、と思ったら、また少し肌寒い気温に戻ってしまいました。

寒いのは苦手ですが夏の暑さも苦手で、薄手の長袖で過ごせる季節がずっと続けばなぁ、と思ったりする今日この頃です。

 

 

治療が上手くいってなかったマラセチア性皮膚炎

今日は、「皮膚病へのシャンプー療法の目的とやり方」ということで、書いていこうと思います。

これを書くきっかけになったのは、先日来られた皮膚病のセカンドオピニオンの患者さんで、

「どんな薬を飲んでも何をしても痒みがなくならない」という主訴の方が来られました。

痒みのスコア評価で、当院は11段階で評価するVAS を使っています。そしてこの患者さん痒みスコアは調子のいい時で6点/11点、悪い時で8点/11点ということでした。(数字が大きいほど痒いということになります。)

結構強い痒みが薬による治療でも良くならないとのこと。薬はステロイド、アポキル、サイトポイントを一通り試したけど、どれも多少は効くものの劇的に良くはならなかったそうです。

そこで当院ではまず皮膚の検査を行いました。そして、10歳という年齢であったこと、皮膚が脂っぽかったことから、甲状腺ホルモンの検査も行いました。

結果は、皮膚からはマラセチアが検出されました。甲状腺ホルモンは正常でした。

 

そこで、外用療法として薬用シャンプーを処方し、あることを念押ししてお願いしました。

 

先週の土曜日がその再診の日でした。

2週間シャンプー療法をやってもらった結果、痒みのスコアは4点/11点に下がりました!!(ちなみに治療前は8点でした)

しかも、飲み薬やサイトポイントは使っていません!!

つまり今まで薬で治療していた時より、今シャンプーだけで治療している方が調子がいい、ということなんです。

そしてそのポイントは、処方の時に私がお願いした『あること』であると考えています。

その『あること』とは、、、

 

という長い長い前置きから、今回の本題に入っていきます笑

 

 

 

シャンプー療法の目的は?

さて、まず考えていきたいのは「シャンプー療法の目的」です。

つまり「皮膚病だからとりあえずシャンプー」ではないんです。皮膚病にシャンプー療法を行うことで、達成できる目的があるから私たちはシャンプー療法を勧めるんです。

 

では、その目的は何でしょうか?それは、シャンプーの効果を元に考えていくといいと思います。

一般的に、シャンプーの効果は

 

  1. 皮膚への保湿
  2. 皮膚への有効成分の浸透を助ける
  3. 皮膚表面の不要物を除去する

 

が挙げられると思います。

そしてこの効果がそのまま、シャンプー療法をおこなう目的になるとも考えられます。

 

例Ⅰ:アトピー性皮膚炎の患者さんにシャンプー療法を行う場合、「皮膚の保湿を行い、皮膚への保湿成分の浸透を助け、皮膚表面の汗などの不要な刺激物を除去する」目的でシャンプー療法を行うので、先に挙げた①、②、③全てがシャンプー療法の目的となります。
例Ⅱ:細菌性皮膚炎の患者さんにシャンプー療法を行う場合、「皮膚表面に抗菌物質を浸透させ、カサブタなどの不要物を除去する」目的でシャンプー療法を行うので、先にあげた②、③がシャンプー療法の目的となります。

このように目的を理解することで、シャンプー療法の果たすべき役割がはっきりしてくるのです。

 

 

 

シャンプー療法のやり方。泡シャンプーは万能?

シャンプーのやり方はどの場面でも概ね一緒です。

 

  1. ブラッシング:毛の長い犬種などは先にブラッシングを行うことで、洗いやすくなったり毛玉ができにくくなったりします。
  2. 沐浴:しっかり濡らします。5分くらい浴槽に半身浴させるか、それと同じくらいシャワーでしっかり流します。
  3. 洗う(1回目)
  4. すすぐ
  5. 洗う(2回目)
  6. すすぐ
  7. タオルドライ:超吸収タオルなどで、しっかり水分をとります
  8. (トリートメント)
  9. (ドライヤー):タオルドライがしっかりできていれば、ドライヤーはしなくてもOKと話すこともあります。

 

皆さんもこのような流れでシャンプーをされているのではないでしょうか?

ちょっとツッコミたいところがある方もいるかと思いますが、一旦ここはそのまま進めさせてください。

 

さて、ではここで冒頭にお話ししていたシャンプー療法が上手くいったポイントである『あること』を紹介します。

それは、「泡シャンプーをしないでください」です!

 

 

泡シャンプーとは事前に泡立てたシャンプーで動物を洗うことで、動物の皮膚を傷つけないように洗うシャンプーのやり方の一つです。

これを知っている飼い主さんや獣医さんは、「泡シャンプーは肌にいいシャンプー方法だから、どんな時も泡シャンプーでOK」と思っている方もいるかと思います。

ただこれは間違いです。なぜなら薬用シャンプーの中には、泡シャンプーのように薄めて使うことで効果がなくなるものもあるからです!

今回冒頭で話したケースでも、他の病院の指示で同じようなシャンプーは使っていたことはあったそうです。ただ、泡シャンプーにしていたことで、有効成分が薄まっていたため効果がなくなっていたのです!

 

ここで大事なのは、シャンプーの目的です。つまり、皮膚への保湿である①や不要物の除去である③が目的の場合は、泡シャンプーにすることで余計に皮膚が傷つくことを避けるのはいいと思います。

ただし、有効成分を浸透させる②が目的の場合、泡シャンプーにより有効成分を薄めてしまうと治療効果が半減どころか無くなってしまうこともあります。つまり、細菌性皮膚炎やマラセチア性皮膚炎のような皮膚の感染症に対しては、泡シャンプーはしない方がいいのです。

同じ理由でシャンプーが勿体無いからと、勝手に薄めて使うのもダメです。適切な濃度と適切な量で使用しましょう(^ ^)

 



 

今日のPOINTS!

泡シャンプーは万能ではない!

有効成分の濃度を意識しよう!

 



 

 

ESSE動物病院 院長 福間

大阪府吹田市青山台2−1−15(北千里駅から徒歩8分)

駐車場は10台以上あります。(豊中市、箕面市、茨木市、摂津市からも車で来院しやすいです)

皮膚科(アレルギー、アトピーなど)、腫瘍科(がん)、循環器科(心臓病、腎臓病)、外科手術(麻酔管理と痛みの管理をしっかり行います)を得意としています

健康診断、予防接種、フィラリア・ノミダニ予防、避妊・去勢手術も行います。ご相談ください

院長 福間 康洋
院長 福間 康洋
記事監修
院長 福間 康洋(フクマ ヤスヒロ)
  • 獣医腫瘍科認定医Ⅱ種(吹田市で1人、大阪府で22人[2021年1月時点])
  • 獣医教育・先端技術研究所 腹部・心臓超音波研修 修了
  • 日本獣医皮膚科学会所属
  • 日本獣医がん学会所属
  • 日本獣医循環器学会所属
  • 日本獣医腎泌尿器学会所属
  • 2015年:鳥取大学獣医学科卒業
  • 2018年:犬とねこの皮膚科 研修生
  • 2018~19年:ネオベッツVRセンター 研修生(内6ヶ月間)
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