ブログ
Blog
ブログ
Blog
大阪府吹田市・豊中市・箕面市の皆さん。こんにちは。
大阪府吹田市のESSE動物病院の動物看護師 佐川です(*^^)v
4月は狂犬病予防接種や健康診断、フィラリア薬処方などで沢山の方にご来院頂きました。
いつもよりお待たせする時間が長くなることもありましたが、
皆様にご協力いただき診察することが出来ました。ありがとうございます!
さて今回は、予防しなければいけないのは知っているけれど
実際何の為に予防しているのか曖昧な点が多い「フィラリア」についてお伝え出来たらと思います。
乳白色のソウメンのような形をしています。
蚊からの吸血により犬の体内へ侵入し、約6~7カ月で成虫に成長します。
心臓や肺の動脈に寄生し、放置すると死につながることもあります。
代表的なヒトスジシマカは11月頃には卵を残して死滅しますが、
夜に活動するアカイエカ、排水溝付近で過ごすチカイエカなどは成虫のまま越冬します。
真冬はフィラリア予防しないという考え方もありますが、米国犬糸状虫学会(AHS)では地球温暖化による蚊の出現シーズンが伸びたことなどにより通年予防を推奨されるようになりました。
蚊は気温15℃以下の環境下で活動低下すると言われています。
日本ではエアコンの影響で15℃以上の空間が作られ蚊が繁殖しますし、高層階であっても人と一緒にエレベーターで昇ってくることもあります。そのため当院でも年中予防を推奨しています。
蚊がいなくなったので投薬を止めるという方は、「蚊がいなくなってから1か月後まで」投薬をお願いします。
前年度の予防が確実に行えたかを調べるための検査です。
フィラリア予防薬は、「予防薬」と呼ばれていますが、
実際はミクロフィラリア、L3、L4に効果がある「駆虫薬」です。
つまり正確には感染を予防するわけではなく、定期的に薬を飲ませることで体の中のフィラリアを駆除してリセットしているんです。
この駆虫薬は、感染から70日経過した成虫には効果が乏しく、ミクロフィラリア、L3、L4の間に飲ませてフィラリアの感染が成立しないように予防する必要があります。
フィラリア感染している状態で内服すると、一度に死滅した大量のフィラリアが肺の血管に詰まること重篤な呼吸器症状を起こしたり、アナフィラキシーショックを引き起こすこともあります。
100%感染していないと言えない以上、年に一度の検査をお願いしています。
参考までに当院のフィラリア検査の金額を載せておきます。
【金額】
診察料 1,000円 採血料 1,000円 抗原検査 2,500円 +tax
フィラリア検査の方法はいくつかありますが、
多くの病院では①直接法、➁抗原検査 のどちらかが採用されています。
①直接法
ミクロフィラリアを検出するための方法です。
スライドガラス上に血液を垂らし、顕微鏡で観察します。
【メリット】安価、迅速な検査が可能
【デメリット】検出率が低い
➁抗原検査
専用のキットを使用した、成虫を検出するための検査です。
雌の成虫から分泌された物質を抗原として測定します。
【メリット】成虫が雌が寄生していれば、ほぼ100%検出できる
【デメリット】直接法と比べて高価
初期は無症状ですが、悪化すると
咳、呼吸が苦しそう、お腹が膨らむ(腹水)、食欲低下 などの症状が現れます。
末期には、肝障害、腎障害、貧血、心不全などが見られ放置すると死につながることもあります。
様々な方法がありますが、主に以下の方法が取られます。
・外科手術で心臓からフィラリア成虫を取り除く
・予防薬でミクロフィラリアを死滅させ、成虫には別の駆虫薬を使う or そのままにする(事前に寄生数などを慎重に検査する)
・対症療法
フィラリア症は猫にも感染する病気なので、予防は必要です。
猫はフィラリアの宿主ではないため、感染しても少数の寄生にとどまることが多いことが特徴です。
しかし、成虫が死滅した時に死骸が血液に乗って肺や心臓の血管を詰まらせることで血管循環が悪くなり突然死する可能性もあります。
猫専用のフィラリア薬がありますので、お気軽にお問合せください。
フィラリア症は予防することで防げる病気です。
薬の種類は、チュアブルタイプ、錠剤タイプ、注射タイプなど様々なものがあります。
ライフスタイルに合わせて投薬することが出来ますので、予防で大切な愛犬・愛猫を守りましょう。
大阪府吹田市青山台2−1−15(北千里駅から徒歩8分)
駐車場は10台以上あります。(豊中市、箕面市、茨木市、摂津市からも車で来院しやすいです)
皮膚科(アレルギー、アトピーなど)、腫瘍科(がん)、循環器科(心臓病、腎臓病)、外科手術(麻酔管理と痛みの管理をしっかり行います)を得意としています
健康診断、予防接種、フィラリア・ノミダニ予防、避妊・去勢手術も行います。ご相談ください。