ブログ
Blog
ブログ
Blog
大阪府吹田市・豊中市・箕面市の皆さん。こんにちは。
大阪府吹田市のESSE動物病院の動物看護師 高谷です☆
暑い夏がやってきました!外に出たら汗びっしょりですね…(-_-;)
お盆は皆さんどうお過ごしでしたか?私は和歌山県の磯ノ浦にサーフィンに行ったのですが、こんがり焼けてしまいました。うっかり裸のお手入れを怠ってしまいました💦
日焼け止め大事ですね!!
では、今回は皮膚をテーマにした「犬に多い皮膚炎」についてお話ししますね
内容は
・皮膚病の症状
・犬に多い皮膚炎
・皮膚炎対策方法
について書いていきます。
皮膚炎は日常的にみられ、しかも飼い主さんも病変に気づきやすい病気のひとつです。
それなのに、原因が複雑なうえ治りも悪く治療が長引くことが多い病気なのです。
そのため、飼い主さんの悩みの種ともなりやすいのが皮膚炎です。
まずはどのような臨床症状が出てくるのか紹介します。
痒がるだけでなく様々な症状が出てないか気をつけて見ていてあげてください。
・痒み
・赤み
・脱毛
・フケ
・皮膚のベタつき
・発疹
などの症状が起こってきます。
皮膚炎にも様々な症状があります
・膿皮症
・脂漏症
・アトピー性皮膚炎
・ノミダニアレルギー性皮膚炎
・ニキビダニ症
・外耳炎
などがあげられます。これらを詳しく説明していきますね
犬で多くみられる皮膚病で、大きく3つに分類されます。
・表面性膿皮症…皮膚の表面で細菌が過剰に増殖した状態。
・表在性膿皮症…表皮や毛包内に細菌感染を起こした状態。非常によく見られます。
・深在性膿皮症…皮膚の深い部分に細菌感染が広がった状態。
皮膚の赤みや痒み、ジュクジュクが主な症状です。ひっかき傷などの外傷がきっかけで起こることが多いです。皮膚と皮膚が重なっている顔や陰部回りなどのしわの部分にもよく見られます。
初期症状として以下があげられます
・脱毛
・膿疱(白い膿のたまったもの)
・痒み
・丘疹(赤い皮膚のふくらみ)
などが見られます。
症状が進行すると…
・表皮小環(ドーナツ状のフケやかさぶた)
・色素沈着
などの症状が起こってきます。
皮膚の深い部分で炎症を起こします。そのため、皮膚が腫れるのが特徴です。
腫れた部分がジュクジュクして、膿や血が出てくることもあります。
脂漏症はその名前のとおり『皮脂が漏れる』と書きますので、皮脂が過剰になることによる皮膚トラブルだと一般的には理解されています。ですが、実のところは皮脂のバランスの異常であり、単純に皮脂の量が多くなるだけでなく、皮脂の成分のバランスが悪い場合があります
起こしやすい犬種としては、
コッカー・スパニエル、ウエスティ、バセット・ハウンド・M・シュナウザーが挙げられます。
症状としては、以下があげられます
・フケ
・べたつき
・痒み
・脱毛
などがあげられます。
治療は、脂漏症の原因に合わせた薬物療法や、シャンプーによる洗浄、などの原因の除去が用いられます。
犬のアトピー性皮膚炎は、何らかの刺激に体が過剰に反応し、皮膚がかゆくなる病気です。
犬において、体がかゆくなる原因はさまざまです。例えば食事が合わない、細菌・真菌感染により皮膚が炎症を起こす、ハウスダストや花粉に対し体が拒否反応を起こすなどがあります。原因が明確なものでは、蚊やノミに刺された、疥癬やダニの寄生によるかゆみもあります。
初期の症状は
・痒み
・皮膚の赤み
・湿疹
かゆみの症状が進むと
目や口、肛門の周囲、足先などに発赤や脱毛が見られるようになます。
治療には、症状を抑えることを目的とした対処療法があります
またかゆみが強い場合は、ステロイド剤の使用が効果的です。かゆくて掻いてしまうと、皮膚はダメージを受け、外からの刺激に対する抵抗力がより失われてしまいます。そのため、かゆみを抑える治療はとても大事です。
皮膚糸状菌症は別名「皮膚真菌」もしくは「白癬」とも呼ばれ、皮膚糸状菌感染によって起こる皮膚疾患の総称です。糸状菌は私たちの身の回りに存在しており、犬・猫等の動物から人も感染する人畜共通感染症です。皮膚糸状菌症に感染すると、強い痒みを引き起こします。
症状としては以下があげられます
・フケ
・脱毛
・皮膚の赤み
毛刈りをして、感染している毛をなるべく少なくすることが大事になってきます。抗真菌作用のあるシャンプーを使用し、清潔に保ってあげる必要があります。皮膚の表面にいる菌の数を減らすことはとても大事です。
犬によく見られるのがノミアレルギーです。
愛犬が背中からお尻の辺りまでに湿疹で赤くなったり、痒がったりするとノミアレルギーの可能性があります。
ノミは小さな虫ですが、犬の皮膚から血を吸い取る時に唾液を注入します。
そして、ノミの唾液にアレルギー反応を起こした犬がノミアレルギーの皮膚炎を起こします。
症状はアトピー性皮膚炎と大きくは変わらないですが、
腰あたりの背中の痒みが強いことが多いです。
日常の散歩途中にもノミが隠れている場所がたくさんあります。
例えば、公園や道端の茂み、庭にも多くのノミがいます。
また、野良猫の通り道などにはノミが大量に発生していることも多くあります。
犬の周囲にノミが寄生しないようにこまめに掃除機をかけたり、洗濯をしてノミの生息し難い環境を作りましょう。
1ヶ月に1回はしっかり体中をチェックし、異常があれば早めに病院に連れて行って早急に駆除を行ってあげましょう。予防の観点からも、ノミのチェックはマメに行い、継続して行うことが大切です。
ノミダニの予防薬もありますのでそれらを利用するのも一つです。
健康な犬の皮膚にも、寄生虫がいるって知っていますか?実は同じような寄生虫が人の皮膚にもいることがあります・それがニキビダニです。
ニキビダニがいても皮膚が健康な犬もいれば、ダニによる皮膚病になってしまうこともあります。一体なぜなのでしょう?もしニキビダニによる皮膚病になってしまったら、治療やスキンケアはどうしたらよいのか、詳しく解説していきます。
ニキビダニは、主に毛穴に常在する寄生虫です。感染ルートとしては、母犬から授乳時に伝播するといわれています。毛穴の中でダニが増えずに大人しくしてくれている間は特に問題はありませんが、何らかの要因でダニが増えると皮膚炎の症状を生じます。
皮膚症状は左右対称に分布し、特に顔面、頭部、手足の先によく認められます。重症例では体にも広範囲に症状を認めます
皮膚トラブルを予防するには、普段から皮膚を清潔に保つことがもっとも大切です。
日頃からこまめにブラッシングを行ってください。汚れを取りのぞいたり絡まった毛をほどいて通気性をよくすることができます。
また、ブラッシングの際に皮膚もチェックしておくことで「いつもと皮膚の色が違う」など変化にも気づきやすくなりますよ。
愛犬が過ごす環境の温度を適切に保つことも重要です。室内犬であればエアコンで涼しい温度を保ってあげましょう。
室外犬の場合は、日陰を作ったり暑い地面に触れないようにすのこを敷いてあげるのがおすすめです
夏に増える犬の皮膚トラブルについてお伝えしました。
犬は毛で覆われているため、高温多湿な夏になると皮膚が蒸れてしまい皮膚トラブルが起きやすくなります。
さまざまな炎症を予防するためにも、日頃から皮膚を清潔に保つためのケアを行っていくことが大切です。
ESSE動物病院 院長 福間
大阪府吹田市青山台2−1−15(北千里駅から徒歩8分)
駐車場は10台以上あります。(豊中市、箕面市、茨木市、摂津市からも車で来院しやすいです)
皮膚科(アレルギー、アトピーなど)、腫瘍科(がん)、循環器科(心臓病、腎臓病)、外科手術(麻酔管理と痛みの管理をしっかり行います)を得意としています
健康診断、予防接種、フィラリア・ノミダニ予防、避妊・去勢手術も行います。ご相談ください