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大阪府吹田市・豊中市・箕面市の皆さん。こんにちは。ESSE動物病院の院長 福間です。
今回は咳についてですが、予防としてもできることを中心に話をしようと思います。
みなさん、自分の愛犬の咳って見たことありますか?
そもそも咳って何?という話はするまでもないかもしれませんが、
咳とは体の防衛反応の一つで、異物や細菌、ウイルスなどを体外に排出する行為です。
主に、喉の奥や気管、肺に問題が起こることで咳が出ます。
ちなみに犬の咳を始めてみると、それが咳なのか迷うことが多いと思います。
人だと、コホッ、コホッ、というのが咳の良くある擬音語になりますが、
犬の咳の場合は、カホッ、カホッ、カホッ、カァァッという咳を聞いたことのある人が多いかと思います。
犬の場合は、咳の原因にもよりますが最後にえづくような、また痰を吐き出すような仕草をすることが多いです。
これを「ギャギング」と言います。
本当は動画を載せたかったのですが、手元にちょうどいいのがなかったので載せれませんでした。
最近はyoutubeにもたくさん出ているかと思うので、気になる人は探してみてください。
今回は病気ではなく、日常生活で咳を予防するために行ったほうがいいことを書いていきます。
よくペットショップなどで、上記の写真のような水飲みが売っています。
ここは誤解されないようお願いしたいのですが、このような水飲みが悪いというわけではありません。
ただこのような水飲みをかなり高い位置につけてしまったり、これで水を飲むのが苦手な子は、
このような水飲みで水を飲むことが原因で咳が出ることがあるんです。
これは、喉が伸びた状態で水を飲むことで水が誤って気管などに入ってしまい、それが刺激になって咳が出るからです。
もしこのような水飲みを使っていて咳が出る場合は、水を飲んだ後に咳をしているか観察してみてください。
もしそうであれば、水飲みによる咳が原因である可能性があります。
これはイメージしやすいかもしれませんし、当たり前でしょと思う方も多いかと思います。
ただ、これもとても重要なのであえてここでもお伝えさせてください。
タバコやアロマの煙はPM2.5と呼ばれる、とても細かい粒子が含まれておりこれを吸い込むことで、気管や肺に刺激を与えることがあります。
またこれは、電子タバコでも同様であるということと、外でタバコを吸っている場合も起こりうるんです。
これは、外でタバコを吸っても喫煙者の服からタバコの匂いがする場合は、タバコの粒子が服についてしまっています。
その状態で愛犬のそばに行くと、量こそ少ないかもしれませんがやはりタバコの影響を受けてしまいます。
電子タバコも特有の匂いはあるので、同様のことが起こる可能性が考えられます。
愛犬の咳が出るのが、タバコを吸っているご家族が帰宅した時という場合や、旅行に行くと咳がピタッと止まる場合は、
このタバコやアロマによって咳が出ている可能性を考えたほうがいいと思います。
これは、散歩の時などにグイグイ引っ張るワンちゃんでその時に咳をしてしまう子や、柴犬やポメラニアンといった「気管虚脱」という気管が弱くなる病気にかかりやすい子に検討していただきたいものです。
この写真の商品が気管にハーネスが当たらないように設計された「アニサポハーレスト」という商品で、お散歩の時に気管に負担をかけにくいハーネスです。
この商品は、実は動物保険のアイペットの保険対象にもなっており、そこそこ信頼していいものかと思っています。(一応咳に対しての治療の一環として、病院が処方した場合保険適応になります)
少し前に出てきていた商品で治療の一環として使うものと思っていましたが、最近は予防のために使われる方も増えているそうです。
今回は、犬の咳について予防できることを中心にお話しました。
もし愛犬に咳が出ていて、上記の中で当てはまることがあればまずはそこを改善してみてください。
それで咳がなくなれば、お薬を使わない一番体に優しい治療・予防ができ、愛犬にとってもご家族にとっても一番いい形になると思います。
また、咳についてもわからないことがあれば是非ご相談ください。
ESSE動物病院 院長 福間
大阪府吹田市青山台2−1−15(北千里駅から徒歩8分)
駐車場は10台以上あります。(豊中市、箕面市、茨木市、摂津市からも車で来院しやすいです)
皮膚科(アレルギー、アトピーなど)、腫瘍科(がん)、循環器科(心臓病、腎臓病)、外科手術(麻酔管理と痛みの管理をしっかり行います)を得意としています
健康診断、予防接種、フィラリア・ノミダニ予防、避妊・去勢手術も行います。ご相談ください