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犬の口腔腫瘍と出血の関係|原因や注意点、受診の目安について解説|ESSE動物病院|吹田市(北千里駅)・箕面市・豊中市の動物病院

犬の口腔腫瘍と出血の関係|原因や注意点、受診の目安について解説

飼い主の口を甘噛みする犬

「愛犬の口から血が出ているけれど大丈夫なのか不安」
「口の中にできものを見つけたけれど病院へ行くべきかわからない」
「口腔腫瘍と診断された犬の出血にどう対応すればいいのかわからない」
このような疑問や悩みをお持ちになったことがあるかもしれません。
犬の口から血が出ていると、大きな病気なのではないかと心配になってしまうものです。
とくに口の中にできものがある場合には、口腔腫瘍が関係しているかもしれません。

今回は口腔腫瘍が疑われる犬を飼われている飼い主様に

  • 犬の口腔腫瘍とは?
  • 犬の口腔腫瘍と出血の関係
  • 出血した時に確認するポイント
  • 動物病院を受診する目安

について解説します。
愛犬の口に出血などの気になる症状がみられる場合はぜひこの記事を参考にしてください。

犬の口腔腫瘍とは?

犬の口腔腫瘍とは

  • 歯ぐき
  • 頬の内側
  • あごの周辺

などの口の中に発生する腫瘍です。
犬の口の中にできる腫瘍には、良性のものだけでなく悪性腫瘍もあります。

ただし、良性だからといって必ずしも放置してよいとは限りません。
口の中にできた腫瘍が大きくなると、

  • 食べ物を噛みにくくなる
  • 食事がしにくくなる
  • 出血しやすくなる
  • 口臭が強くなる
  • 舌や周囲の組織を圧迫する

といった問題につながることがあります。

色や形などの見た目だけで腫瘍の種類や悪性度を判断することは非常に難しいです。
そのため、口の中にできものを見つけたときには早めに獣医師へ相談しましょう。

犬の口腔腫瘍で出血するのはなぜ?

腫瘍の表面は、正常な口の粘膜と比べて傷つきやすくなっている場合があります。
そのため、食事をしたり、舌が触れたりする程度の刺激でも表面が傷つき、出血することがあります。

一方で、口からの出血には歯周病や外傷など腫瘍以外の原因もあり、出血だけで口腔腫瘍と判断することはできません。

愛犬の口から血が出たときはどうすればいい?

愛犬の口から突然血が出ると、飼い主様は驚いてしまうと思います。
どこから出血しているのか確認したいと考えるのは自然なことですが、痛みや不快感がある犬の口を無理に触るのは避けましょう。

まずは無理に口の中を触らず、状態を確認しましょう

出血が見られたときは、まず愛犬を落ち着かせながら、次の点を確認してください。

  • 出血量は多いか
  • 出血は続いているか
  • すぐに止まったか
  • 元気はあるか
  • 食事や水を取れているか
  • 呼吸に問題はないか

口の中を確認する場合も、無理に口を開けたり、できものを押したりするのは避けてください。
刺激によって出血が増える可能性があるほか、痛みのある犬に噛まれる危険もあります。
少量の出血ですぐに止まった場合でも、何度も繰り返すときは放置せず動物病院を受診しましょう。

出血が続く場合は、出血の様子を記録しておくと役立ちます

可能であれば

  • 出血した時間や量
  • 食事との関係
  • 出血が止まるまでの時間

などを記録しておくと、診察時の参考になるでしょう。

口の中は出血した後に状態が変わりやすく、動物病院に到着したときには出血が止まっていることもあります。
そのため、出血を発見してすぐの様子や口の中のできものを写真や動画で記録しておくと、獣医師が状態を把握する助けになる場合があります。

鼻先を舌で舐める犬

犬の口腔腫瘍の治療

犬の口腔腫瘍の治療方法は、腫瘍の種類や発生した場所などによって異なります。
まずは口の中を確認し、必要に応じて画像検査や腫瘍の組織を採取する検査が行われます。
見た目だけでは良性・悪性を判断できないため、腫瘍の種類を詳しく調べることが重要です。
治療では、腫瘍を取り除く外科手術が中心となることが多いです。
腫瘍の種類や進行度によっては、放射線治療や抗がん剤治療などを組み合わせる場合もあります。

出血が見られる場合には、腫瘍そのものへの治療に加えて、止血や痛みの管理、食事のサポートなども必要です。
治療方針は犬の年齢や全身状態、飼い主様の希望も踏まえて検討されます。
口腔腫瘍は小さい段階で治療を始められるほど、犬への負担を抑えられる可能性があるため、できものに気づいたら早めに相談しましょう。

犬の口腔腫瘍で動物病院を受診する目安

口の中にできものや出血を見つけた場合は、症状が軽く見えても早めに動物病院へ相談することをおすすめします。

次のような症状がある場合は、動物病院で診察を受けましょう。

  • 口の中にできものがある
  • 出血を繰り返す
  • 口臭が急に強くなる
  • 食欲が落ちる
  • 食べるときに痛がる
  • 顔やあごが腫れる

とくに、出血が続いているうえに元気がない、呼吸が苦しそうといった症状がある場合には口腔腫瘍の有無にかかわらず緊急性が高い可能性があります。
受診するべきか迷うという場合も、まずは動物病院へ電話で相談してみてください。

日頃から口の中を確認する習慣をつくりましょう

犬の口の中は、普段から確認していなければ異常に気づきにくい場所です。
歯みがきや口周りのケアを行うときに、歯ぐきや口の粘膜、舌などにいつもと違う変化がないか確認する習慣をつくるとよいでしょう。
とくに、口の中にできものがないか、歯ぐきから血が出ていないか、よだれに血が混じっていないかといった点は、日頃から確認しておきたいポイントです。

ただし、口の中を触られることを嫌がる犬もいます。
無理に口を開けようとすると、愛犬にも飼い主様にも負担になるため、嫌がる場合は無理をせず、動物病院で確認してもらってください。

白い犬の口を開けた横顔

まとめ

愛犬の口から血が出ると、大きな病気ではないかと不安になるものです。
しかし、犬の口からの出血には、歯周病や口の中の傷、外傷など、さまざまな原因があります。

口腔内に腫瘍がある場合も出血することがありますが、出血したからといって、必ずしも腫瘍や悪性腫瘍が原因とは限りません。
犬の口腔内には良性腫瘍も発生しますし、歯周病や外傷など、腫瘍以外の原因で出血することもあります。
出血の原因を早めに確認し、良性・悪性を含めて現在の状態を把握することが、愛犬に必要な治療やケアを考える第一歩になります。

当院では、口腔内の状態を確認したうえで、必要な検査や治療方針について飼い主様と一緒に考えていきます。
口の中のできものや繰り返す出血、口臭や食べ方の変化など、少しでも気になる症状がある場合は、お気軽に当院へご相談ください。

大阪府吹田市の動物病院
ESSE動物病院吹田

 

 獣医師 福間 康洋
代表・専科獣医師
福間 康洋
記事監修
代表・専科獣医師 福間 康洋(フクマ ヤスヒロ)
  • 日本獣医腫瘍科認定医Ⅱ種(吹田市で1人、大阪府で30人[2023年4月時点])
  • 日本獣医腎泌尿器学会認定医
  • 獣医教育・先端技術研究所 腹部・心臓超音波研修 修了
  • 日本獣医皮膚科学会所属
  • 日本獣医がん学会所属
  • 日本獣医循環器学会所属
  • 日本獣医腎泌尿器学会所属
  • 日本獣医救急集中治療学会所属
  • 日本小動物歯科研究会所属
  • 日本獣医麻酔外科学会
  • 2015年:鳥取大学獣医学科卒業
  • 2018年:犬とねこの皮膚科 研修生
  • 2018~19年:ネオベッツVRセンター 研修生(内6ヶ月間)
  • 2021年:ESSE動物病院 開院
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