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「愛犬の皮膚病を治療しているのに、なかなか良くならない」
「薬を飲んでいる間は落ち着くけれど、やめるとまたかゆがる」
「何度も動物病院に通っているのに、皮膚の赤みが改善しない」
このようなお悩みを抱えていませんか?
犬の皮膚病には、短期間の治療で改善するものもあれば、長期的な治療が必要になるものもあります。
また、皮膚病がなかなか治らない場合には、原因となる病気が特定できていなかったり、複数の皮膚疾患が重なっていたりする可能性も考えられます。
そのため、治療を続けても改善が見られない場合は、現在の治療内容や診断を見直すことが大切です。
今回は、犬の皮膚病が治らない原因や考えられる病気、治療を見直す際のポイントについて詳しく解説します。
ぜひ最後までお読みいただき、愛犬の皮膚病を改善するための参考にしてください。
犬の皮膚病が治らない場合は単純に薬が効いていないとは限りません。
皮膚病にはさまざまな原因があり、見た目が似ていても必要な治療が異なることが多いです。
また、一度の検査では原因を特定できないケースもあり、治療への反応を確認しながら診断が進められることも珍しくありません。
では、犬の皮膚病がなかなか治らない場合、どのような原因が考えられるのでしょうか?
犬の皮膚病が改善しない理由のひとつに、原因となる病気が十分に特定できていないことが挙げられます。
例えば、皮膚に赤みやかゆみが見られる場合、アレルギー性皮膚炎だけでなく、細菌感染や寄生虫感染なども考えられます。
これらは似た症状を示すことがありますが、治療方法はそれぞれ異なります。
そのため、かゆみ止めだけで症状を抑えていても、細菌や寄生虫などの原因が残っていれば、皮膚病が改善しないことも多いです。
治療しても症状が変わらない場合には、必要な検査を追加で受けることが重要です。
犬の皮膚病では、ひとつの病気だけでなく、複数の疾患が同時に起こっていることがあります。
例えば、犬アトピー性皮膚炎によって皮膚のバリア機能が低下すると、細菌やマラセチアが増殖しやすくなります。
この場合、アレルギーによる炎症と感染症の両方が、かゆみや赤みの原因になっている可能性があります。
アレルギーの治療だけを行っても、感染症が残っていれば症状が十分に改善しないことも。
反対に、感染症だけを治療しても、背景にあるアレルギーが管理できていなければ、再び皮膚炎を起こす可能性があります。
皮膚病が治らない場合には、ひとつの病気だけに注目せず、ほかの原因が重なっていないか確認してもらうことが大切です。
皮膚病の種類によっては、症状が落ち着くまでに時間がかかることがあります。
特に、慢性的な皮膚炎や皮膚糸状菌症などでは、数週間以上の治療が必要になる場合もあります。
見た目の赤みやかゆみが改善していても、原因となる感染症が完全に治まっているとは限りません。
そのため、自己判断で薬を中止すると、十分に治りきらないまま症状が悪化する可能性があります。
一方で、長期間治療を続けても改善が見られない場合には、同じ治療を続けるだけでなく、診断や薬の種類を見直してもらう必要があるかもしれません。
犬の皮膚病では、原因に合った薬を使用していても、十分な効果が得られないことがあります。
例えば、細菌性皮膚炎では、原因菌が使用している抗菌薬に耐性を持っている場合があります。
このようなケースでは、薬を使い続けても細菌が減らず、皮膚炎が長引く原因になります。
また、薬の投与量や使用方法が適切でない場合にも、期待した効果が得られないことがあります。
治療に反応しない場合には、細菌培養検査や薬剤感受性試験などを検討し、適切な治療薬を選択してもらうことが重要です。
犬の皮膚病のなかには、慢性的な経過をたどりやすい病気や、治療に時間がかかる病気があります。
特に、治療をしても改善が乏しい場合には、次のような疾患が隠れていないか確認してもらうことが大切です。
犬アトピー性皮膚炎は、環境中のアレルゲンなどが関係して起こる慢性的な皮膚病です。
主に
などにかゆみが見られ、症状が良くなったり悪くなったりを繰り返すことがあります。
犬アトピー性皮膚炎は、基本的に完治を目指す病気ではなく、かゆみや炎症をコントロールしながら付き合っていく病気です。
そのため、薬を使用している間は改善しても、治療を中止すると症状が再び現れることがあります。
ただし、治療中にもかかわらず強いかゆみが続く場合には、感染症の併発や治療内容の調整が必要な可能性もあります。
細菌性皮膚炎は、皮膚に存在する細菌が過剰に増殖することで起こる病気です。
などの症状が見られます。
通常は適切な治療によって改善が期待できますが、なかなか治らない場合には注意が必要です。
例えば、
といった可能性が考えられます。
特に深在性膿皮症では、皮膚の深い部分に感染が及ぶため、治療が長期間にわたることも多いです。
何度治療しても改善しない場合には、原因菌の確認や基礎疾患の検査が必要になるかもしれません。
マラセチア性皮膚炎は、皮膚に常在する酵母様真菌が過剰に増えることで起こる皮膚病です。
などが特徴です。
マラセチアは健康な犬の皮膚にも存在するため、菌を減らすだけでは十分な改善につながらないことがあります。
例えば、アレルギー性皮膚炎や脂漏症によって皮膚の状態が悪化している場合には、マラセチアが再び増殖しやすくなります。
そのため、抗真菌薬や薬用シャンプーで治療しても改善が続かない場合には、皮膚環境を悪化させている原因を探ることが重要です。
一般的な皮膚炎の治療で改善しない場合には、免疫介在性皮膚疾患が関係していることもあります。
代表的な病気のひとつが、落葉状天疱瘡です。
落葉状天疱瘡は、犬自身の皮膚を免疫が攻撃することで起こる自己免疫疾患です。
などが見られ、細菌性皮膚炎と似た症状を示すことがあります。
しかし、原因は細菌感染ではないため、抗菌薬だけでは改善しません。
特に、顔や肉球などに厚いかさぶたができている場合や、通常の治療で改善しない場合には、皮膚生検などの詳しい検査を受ける必要があります。

犬の皮膚病がなかなか治らない場合には、皮膚以外の病気が関係している可能性もあります。
例えば、甲状腺機能低下症やクッシング症候群などの内分泌疾患では、皮膚の状態が悪化したり、感染症を起こしやすくなったりすることがあります。
このような病気では、皮膚の治療だけを続けても十分な改善が得られない場合があります。
また、皮膚症状に加えて、
といった変化が見られる場合には、全身性の病気が隠れているかもしれません。
皮膚病の治療が長引いている場合には、必要に応じて血液検査やホルモン検査などを受け、皮膚以外の問題がないか確認してもらうことも大切です。
皮膚病の治療を続けているのに改善が見られない場合、「もう治らないのでは」と不安になる飼い主様もいらっしゃると思います。
しかし、これまでの治療で改善しなかったからといって、今後も良くならないとは限りません。
原因を改めて調べたり、治療方法を変更したりすることで、症状が改善する可能性があります。
皮膚病の診断では、これまでにどのような治療を受け、どの程度改善したのかが重要な情報になります。
例えば、かゆみ止めで症状が改善したのか、抗菌薬を使用しても赤みが残っていたのかによって、考えられる原因が変わることがあります。
受診する際には、使用していた薬の名前や治療期間、症状の変化などを伝えられるとよいでしょう。
また、皮膚の状態を写真に残しておくと、症状の変化を確認する際に役立ちます。
皮膚病の原因を特定するためには、複数の検査が必要になることがあります。
動物病院では、症状に応じて次のような検査が検討されます。
すべての犬にこれらの検査が必要なわけではありません。
ただし、治療しても改善しない場合には、これまで行っていない検査を追加で受けることで原因が明らかになることもあります。
長期間治療を続けても改善しない場合には、皮膚科診療に力を入れている動物病院へ相談することも選択肢のひとつです。
犬の皮膚病は、症状の見た目だけでは原因を判断しにくく、診断に時間がかかることもあります。
また、慢性的な皮膚炎では、複数の病気が関係している可能性を考えながら治療を進める必要があります。
これまでの検査結果や治療経過をもとに改めて皮膚の状態を確認してもらうことで、別の治療方法が見つかるかもしれません。
犬の皮膚病が治らない場合、動物病院での治療だけでなく、ご家庭でのケアが適切か確認することも大切です。
例えば、皮膚病に良いと思って頻繁にシャンプーをしていても、洗いすぎによって皮膚が乾燥し、炎症を悪化させてしまうことがあります。
反対に、薬用シャンプーが必要な皮膚病では、十分な頻度で使用できていないために改善が遅れるケースも考えられます。
また、食物アレルギーが疑われて除去食試験を行っている場合には、指定されたフード以外のおやつを与えることで、正確な評価ができなくなることも。
このように、皮膚病の種類によって適切なケアは異なります。
自己判断でシャンプーや食事を変更するのではなく、現在の皮膚の状態に合った管理方法を獣医師と相談していきましょう。
犬の皮膚病が長引くと、かゆみや痛みが続くことで生活の質が低下する可能性があります。
特に、強いかゆみが続いている犬では、夜間も落ち着いて眠れなくなったり、皮膚を舐めたり掻いたりすることに多くの時間を費やしたりする場合があります。
さらに、掻き壊しによって皮膚に傷ができると、二次的な感染症を起こし症状が悪化することも珍しくありません。
皮膚病は命に直接関わることが少ないと思われがちですが、犬にとってかゆみや痛みが続くことは大きな負担です。
「治療しているから大丈夫」と考えず、症状が改善していない場合には早めに獣医師へ相談しましょう。

犬の皮膚病がなかなか治らない場合には、原因となる病気が特定できていなかったり、複数の皮膚疾患が重なっていたりする可能性があります。
また、慢性的な皮膚病のなかには、完治が難しく、長期的な管理が必要になるものもあります。
大切なのは、「皮膚病が治らないから仕方ない」と諦めず、現在の診断や治療方法が愛犬に合っているか見直すことです。
当院では、皮膚科診療に力を入れ、なかなか改善しない犬の皮膚病に対しても、原因を丁寧に調べながら治療方針をご提案しています。
「何度も通院しているのに良くならない」「今の治療を続けていていいのか不安」という飼い主様も、ぜひ一度当院へご相談ください。
A.犬の皮膚病が薬を使っても改善しない場合は、原因となる病気が特定できていなかったり、複数の皮膚疾患を併発していたりする可能性があります。
また、薬剤耐性菌や基礎疾患が関係していることもあるため、治療を続けても改善しない場合は診断や治療内容を見直すことが大切です。
A.犬アトピー性皮膚炎などの慢性的な皮膚病では、薬をやめると再びかゆみや赤みが現れることがあります。
症状を長期的にコントロールする必要がある病気もあるため、自己判断で薬を中止せず、獣医師と相談しながら治療を続けましょう。
A.犬の皮膚病が治らない場合は、皮膚の顕微鏡検査や細菌培養検査、真菌検査などを行い、原因を詳しく調べることがあります。
また、内分泌疾患や免疫介在性皮膚疾患が疑われる場合には、血液検査や皮膚生検などを追加することもあります。
大阪府吹田市の動物病院
ESSE動物病院吹田