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様々な原因により、肺動脈⾎圧が上昇する病気。この原因には、⼼不全、慢性呼吸器疾患(喘息など)、フィラリア感染症などがある。肺⾼⾎圧のメカニズムとしては、肺⾎管の収縮、肺⾎管壁の肥厚、肺⾎管の閉塞(⾎栓症、フィラリアなど)が考えられる。
また肺⾼⾎圧症では、右の⼼臓の⾎流が悪くなり右⼼不全を起こすこともある。
肺⾼⾎圧によっては、呼吸が速くなる、元気低下、⾷欲低下、失神などが⾒られる。右⼼不全では、胸⽔、腹⽔が貯まることがあり、それにより呼吸が早い、呼吸困難、お腹が張るなどの症状が⾒られる。
猫喘息、特発性肺線維症(ウエスティに多い)などの慢性の呼吸器疾患に続発することがある。
ヒト医療で確定診断に⽤いられている「⼼臓カテーテル検査」は獣医療ではほとんど⾏われていない。臨床経過、⾝体所⾒、⼼臓エコー検査などの情報を持って総合的に評価をする。
また肺⾼⾎圧症の原因を調べる⽬的で、特殊⾎液検査やCT検査を⾏うこともある。
⼼不全などの原因がある場合は、そちらの治療を積極的に⾏う。原因となるものがない場合や原因への治療と並⾏して⾏う治療には、肺⾎管拡張薬の使⽤がある。肺⾎管を広げることで、悪くなっている肺⾎流を改善する効果がある。