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大阪府吹田市・豊中市・箕面市の皆さん。こんにちは。
大阪府吹田市のESSE動物病院の院長 福間です。
私たち人間と同じように、犬にも大人の歯と子どもの歯があることをご存知でしょうか?
つまり、発育の過程で乳歯から永久歯へと生え変わる時期がやってくるのです。
今回はそんな犬の歯の生え変わり時期について、歯が抜けた時の注意点・対応も含めてわかりやすく解説します。
犬の乳歯が生えそろうのは生後2ヶ月くらいで、永久歯に生え変わるのは生後4~6ヶ月くらいです。人間では3歳くらいでようやく乳歯列が完成するので、その違いに驚かれる方も少なくありません。ちなみに乳歯は全部で28本、永久歯は42本生えてきますが、その本数や生え変わりの時期には個体差がある点もご注意ください。
歯の生え変わりの時期は食べ方に変化が出ることがあります。
人間の子どもであれば、歯が抜けたことを知らせてくれたり、わかりやすく反応したりするため、親御さんも気付いてあげられることが多いですが、犬の場合は異なります。
抜けた乳歯が見つからないことも珍しくないので、生え変わりの時期に入ったら、食事の様子を注意深く観察するようにしてください。
乳歯がグラグラするなどして噛みにくさや違和感が出てくることもあり、食べ方に変化が出てくることもあります。
食事の際に乳歯が抜けて、食べ物と一緒に飲み込んでしまうことは多々ありますが、基本的には問題ありませんのでご安心ください。人間と同様、しばらくしたら便とともに排泄されます。
乳歯が抜け落ちる際には、少量の出血を伴うことがあります。そうした乳歯が抜けることによって起こる出血は、しばらくすると自然に止まります。軽い傷を負った時のような状態なので、それほど心配する必要はありません。ただし、出血量が多い・出血が止まらない場合は、何らかの異常が疑われるため、できるだけ早く動物病院に連絡しましょう。
乳歯が抜け落ちる時期や順番は、ある程度決まっています。
通常であれば、まず前歯(切歯)が生え変わり、次に奥歯(臼歯)が生え変わります。そして最後に犬歯が生え変わります。
ただ中には、いつまでも抜けずに残り続ける乳歯があります。これを専門的には「乳歯遺残(にゅうしいざん)」といいます。乳歯が残り続けると、乳歯と永久歯の間に隙間ができてしまい、その隙間があることで歯垢や歯石が付きやすくなります。その結果、口腔内に歯周病病原菌が増えやすくなるなど、口腔衛生状態が悪化するため十分な注意が必要です。若い時期での歯周病の発生などのリスクもありますので、乳歯遺残によって歯列が二重になっているような場合は一度獣医さんに相談しましょう。
歯の生え変わりの時期は、とにかく良く見てあげてください。歯の生え変わりがきちんと進んでいるか、口の違和感からいろんなものを噛むこともあるので口の中を傷つけていないか、などです。またこのように口を見る習慣づけを小さいころから行うことで、大きくなっても口周りを触らせてくれる、口の中を見させてくれる子に育ってくれます。
さらに欲を言えば、この時期に歯磨きになれておくと今後歯磨きの習慣を身に付けることにもつながり、お口の健康・全身の健康を保ちやすくなります。その結果、将来的な健康も大きく向上することでしょう。
このように、犬の歯の生え変わりの時期には、注意すべきことがたくさんあります。今回ご紹介した内容を参考にして、大きなトラブルを未然に防ぐようにしてください。他にも気になることがあれば、大阪府吹田市のESSE動物病院までお気軽にご相談ください。
ESSE動物病院 院長 福間
大阪府吹田市青山台2−1−15(北千里駅から徒歩8分)
駐車場は10台以上あります。(豊中市、箕面市、茨木市、摂津市からも車で来院しやすいです)
皮膚科(アレルギー、アトピーなど)、腫瘍科(がん)、循環器科(心臓病、腎臓病)、外科手術(麻酔管理と痛みの管理をしっかり行います)を得意としています
健康診断、予防接種、フィラリア・ノミダニ予防、避妊・去勢手術も行います。ご相談ください