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犬の顎(あご)が腫れているのに気がつくと、びっくりして不安になりますよね。
犬のあごの腫れは、口腔内のトラブルを中心に腫瘍やアレルギーなどさまざま原因でおこります。
なかには早期の治療が必要なものもあるため、症状を見逃さないことが重要です。
この記事では、犬のあごが腫れる原因やすぐに受診した方がいいケースなどを詳しく解説いたします。
ぜひ、最後までお読みいただき愛犬のあごが腫れてしまったときのために知見を深めてください。

犬のあごは上顎(じょうがく)と下顎(かがく)で構成されています。
またあごの周囲にはリンパ節や唾液を分泌する唾液腺など多くの器官が密集しています。
あごと一言でいっても部位によって発生する病気も異なります。
そのため、犬のあごが腫れる原因もさまざまです。
犬のあごが腫れる原因についてそれぞれ詳しく解説していきましょう。
犬のあごが腫れる原因で最も多いのが、歯周病が悪化した際に起きる根尖膿瘍(歯の根元に膿がたまる)です。
特に小型犬や短頭種はあごが小さく歯が密集しているため、歯周病が悪化しやすい傾向にあります。
歯周病の主な症状は以下のようなものです。
根尖膿瘍によるあごの腫れを放置すると、皮膚が破れて中の膿が出てくることもあります。
また歯周病の悪化によりあごの骨が溶けてくると、特に下顎の方の骨折を引き起こすこともあるため早めの受診が重要です。
あごの下には下顎リンパ節という大きなリンパ節があり、感染症や炎症で腫れやすい部位となっています。
下顎リンパ節が腫れる原因として代表的なものは以下です。
下顎リンパ節の腫れの場合は、あご全体が腫れるのではなく、あごの付け根あたりが盛り上がってきたり、しこりのようなものが触れたりすることが特徴です。
あごの腫れの原因のひとつに口腔内腫瘍があります。
以下が代表的な口腔内腫瘍で、良性のものも悪性のものも存在します。
口腔内腫瘍の場合は以下のような症状が特徴的です。
口腔内腫瘍は進行するまで症状が目立たないことがあるため、発見時には進行していることも少なくありません。
口の中に違和感を覚えたら早めに動物病院を受診しましょう。
犬のあごのつけ根近くには唾液腺があり、何らかの原因で損傷すると嚢胞(袋状に唾液がたまる)ができます。
あごの下や、舌、喉の部分に大きな膨らみがみられた場合には唾液腺嚢胞の可能性が高いでしょう。
唾液腺嚢胞は徐々に大きくなるため、場合によっては食事がとりにくくなる場合もあります。
散歩中の家の中での事故や、他の犬との喧嘩であごに外傷をうけると、あごが急激に腫れてしまうことがあります。
炎症により腫れてしまう場合や、内部に血や膿が溜まり膨らむような形で腫れてしまう場合もあります。
あご周囲の皮膚に赤みやあざのような色が見られたり、急に腫れる、触ると痛がるといった症状が出ている場合は外傷を疑います。
アレルギー反応によってもあごが腫れる原因となる場合があります。
などが原因となります。
突然顔全体が腫れることもあり、重症の場合は呼吸困難になることもあるため、気がついた際には早急に動物病院を受診しましょう。
愛犬のあごが腫れていると気がついたら、以下のような点を確認してみましょう。
上記のポイントを把握しておくと、診察時に早めに原因が分かり早期の治療に繋げることができるでしょう。

犬のあごの腫れの原因は多岐にわたるため、なかには緊急性の高いものもあります。
次のような場合は、すぐに動物病院を受診するようにしましょう。

犬のあごの腫れは、口腔内の疾患を中心にさまざまな原因で起こります。
見た目だけでは判断が難しいため、気がついたら早めに動物病院で診察を受けることが大切です。
特に急な腫れや痛み、食欲不振を伴う場合は要注意です。
当院は歯科診療に力を入れています。
あごが腫れているとき、口の中に違和感を感じたときなどいつでもご相談ください。
大阪府吹田市の動物病院
ESSE動物病院吹田