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犬の疥癬とは?強いかゆみが続くときに知っておきたいこと|ESSE動物病院吹田|吹田市(北千里駅)・箕面市・豊中市の動物病院

犬の疥癬とは?強いかゆみが続くときに知っておきたいこと

犬の疥癬とは?強いかゆみが続くときに知っておきたいこと

皮膚のかさぶたをなめる犬

「愛犬がしつこく体を掻いている」
「皮膚が赤くなり、毛が抜けてきた」
「疥癬という言葉を見て不安になった」
このようなお悩みを抱えている飼い主様もいらっしゃるかもしれません。
犬の皮膚病にはさまざまな原因がありますが、その中のひとつが「疥癬」です。
疥癬は、強いかゆみを伴う皮膚病で、犬自身がとてもつらい思いをしてしまう病気です。
また、「ほかの犬にうつるのでは」「人にも感染するのでは」と心配になる方も多いでしょう。

本記事では、犬の疥癬とはどのような皮膚病なのかを整理し、症状や治療の考え方を飼い主様の目線でわかりやすく解説します。
ぜひ最後までお読みいただき、愛犬の皮膚トラブルへの適切な対応を知る参考にしていただけたら幸いです。

犬の疥癬とは?何が原因?

犬の疥癬は、ヒゼンダニという小さな寄生虫が皮膚に寄生することで起こる皮膚病です。
ヒゼンダニは犬の皮膚の表面だけでなく、角質層にもぐり込み、そこで生活し繁殖します。
皮膚の中で生活するヒゼンダニが、犬の皮膚に強い刺激を与えてかゆみを引き起こすのです。
さらに、犬の体がヒゼンダニを異物として認識し、強い免疫反応を起こすことで炎症が生じ、かゆみが一層強くなります。
そのため疥癬では、寄生そのものの刺激と免疫反応の両方が重なり、見た目以上に強いかゆみが出ることが大きな特徴です。

犬の疥癬は飼育環境や日常のケアだけで発症が決まる病気ではなく、どの犬にでも起こりうる皮膚病のひとつです。
原因や起こり方を正しく理解しておくことで、落ち着いて次の対応を考えることにつながります。

疑問符を持つ柴犬

犬の疥癬でよく見られる症状

犬の疥癬では、強いかゆみを中心とした皮膚症状がみられることがほとんどです。
症状の出方には個体差があります。
見た目の変化が軽く見えても、犬自身は強い不快感を抱えている場合があるため、行動の変化にも注意が必要です。

強いかゆみと行動の変化

犬の疥癬の代表的な症状は、しつこく続く強いかゆみです。

  • 体を頻繁に掻く
  • 皮膚を噛む
  • 体をこすりつける

 

といった行動が増えます。
落ち着きがなくなったり、夜間に眠りにくそうにしたりする様子が見られることもあります。
掻き壊しによって皮膚が傷つき、症状がさらに悪化するケースも多いです。

皮膚や被毛に現れる変化

犬の疥癬の症状として、皮膚のかゆみ以外に

  • 赤み
  • 脱毛
  • かさぶた
  • フケのような皮膚片

 

がみられることがあります。
とくに

  • 耳の縁
  • 顔まわり
  • 腹部

 

などに症状が現れやすいです。
症状が進行すると皮膚が厚くなったり、色が濃く見えたりすることもあり、見た目の変化が徐々に強くなっていきます。

犬の疥癬はうつる?

犬の疥癬は、原因となるヒゼンダニの性質から、接触の状況によっては感染が広がる可能性がある皮膚病です。
そのため、同居している動物や家族への影響を心配される飼い主様も少なくありません。

他の犬や猫への影響

犬の疥癬は、犬同士の濃厚な接触によって感染が広がることがあります。
同居している犬や、長時間触れ合う機会のある動物がいる場合には注意が必要です。
ただし、疥癬は必ずしもすべての動物にうつるわけではなく、個体差や接触の程度によって状況は異なります。
症状が疑われる間は他の動物との過度な接触は控えましょう。
同居の犬にも症状が出てきた場合には、早めに動物病院へ相談することをおすすめします。

人への影響について

犬の疥癬は、人の皮膚に一時的なかゆみや発疹を引き起こすことがあります。
ただし、多くの場合、人の皮膚ではヒゼンダニが長く生き続けることはできません。
犬への治療が進むことで自然に落ち着くケースが一般的です。
過度に心配する必要はありませんが、飼い主様自身の皮膚症状が気になる場合には医療機関に相談しましょう。

野原で体をかく犬

愛犬が疥癬かも!どんな治療をするの?

疥癬は見た目だけで判断が難しい皮膚病です。
動物病院では、検査結果と臨床症状の両方を組み合わせて診断されることが一般的です。

動物病院で行われる検査の考え方

犬の疥癬の診断では、皮膚の一部を採取してヒゼンダニを確認する検査が行われることがあります。
ただし、ヒゼンダニは皮膚の深い部分に潜んでいることがあり、検査で必ず見つかるとは限りません。
検査結果だけでなく、かゆみの強さや症状の出方、治療への反応を含めて総合的に判断される場合が多いです。

治療の基本的な流れ

犬の疥癬の治療は、ヒゼンダニを駆除する薬を用いる方法が中心です。
犬の状態や生活環境に応じて内服薬や外用薬などが使われます。
かゆみが落ち着くまでには時間がかかることもあります。
そのため、症状が改善してきても自己判断で治療を中断しないことが大切です。

並んで座る4匹の犬

自宅で気をつけたいポイントと注意点

犬の疥癬が疑われる、または治療中の場合には、自宅での過ごし方にも少し配慮が必要です。

治療中の生活環境での配慮

疥癬の治療中は、犬同士の過度な接触は控えましょう。
また、寝具やタオルなどを清潔に保つことが望ましいです。
犬が強く掻いて皮膚を傷つけてしまう場合には、エリザベスカラーなどで保護するのもおすすめです。

やってしまいがちなNG行動

かゆみが強いからといって、市販薬や人用の薬を自己判断で使うことは避けましょう。
また、「そのうち治るだろう」と様子見を続けることで、症状が進行してしまうケースもあります。
犬の疥癬は適切な治療を行えば治る病気です。
犬の皮膚症状が気になった場合は、様子を見ずに、動物病院を受診しましょう。

床でふせるトイプードル

まとめ

愛犬が強いかゆみで苦しんでいると、飼い主様として不安な気持ちになりますよね。
犬の疥癬は、見た目以上にかゆみが強く出ることがあり、初期には気づきにくい皮膚病のひとつです。
珍しい病気ではなく、飼育環境や日々のお手入れだけが原因になるわけではありません。
愛犬の症状や経過を丁寧に確認し、動物病院で適切な治療を行うことで改善が期待できます。

愛犬の皮膚のかゆみや脱毛が続く場合には、自己判断で対処せず、早めに動物病院を受診することが大切です。
当院は皮膚科診療に力を入れておりますので、愛犬の皮膚トラブルで気になる点があれば、いつでもご相談ください。

大阪府吹田市の動物病院
ESSE動物病院吹田

 獣医師 福間 康洋
代表・専科獣医師
福間 康洋
記事監修
代表・専科獣医師 福間 康洋(フクマ ヤスヒロ)
  • 日本獣医腫瘍科認定医Ⅱ種(吹田市で1人、大阪府で30人[2023年4月時点])
  • 日本獣医腎泌尿器学会認定医
  • 獣医教育・先端技術研究所 腹部・心臓超音波研修 修了
  • 日本獣医皮膚科学会所属
  • 日本獣医がん学会所属
  • 日本獣医循環器学会所属
  • 日本獣医腎泌尿器学会所属
  • 日本獣医救急集中治療学会所属
  • 日本小動物歯科研究会所属
  • 日本獣医麻酔外科学会
  • 2015年:鳥取大学獣医学科卒業
  • 2018年:犬とねこの皮膚科 研修生
  • 2018~19年:ネオベッツVRセンター 研修生(内6ヶ月間)
  • 2021年:ESSE動物病院 開院
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