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猫の過剰グルーミングはなぜ起こる?|原因や対策を獣医師が詳しく解説|ESSE動物病院吹田|吹田市(北千里駅)・箕面市・豊中市の動物病院

猫の過剰グルーミングはなぜ起こる?|原因や対策を獣医師が詳しく解説

猫の過剰グルーミングはなぜ起こる?|原因や対策を獣医師が詳しく解説

グルーミングする猫

猫がいるお家では、猫が顔を洗ったり、身体を舐めたりなど毛づくろい(グルーミング)をする場面は日常の光景ではないでしょうか。
猫のグルーミングは、身体を清潔に保ったり愛情表現やリラックスの目的で行われます。
しかし過剰グルーミングといって、猫が身体を清潔に保つための通常のグルーミングを超えて、頻繁に体を舐めたり毛を抜いたりする状態になることがあります。
これにより、皮膚が赤くなったり傷ができたり、脱毛の原因になってしまうことがあるため注意が必要です。

この記事では猫の過剰グルーミングの原因や対策など詳しく解説いたします。
ぜひ、最後までお読みいただき愛猫の過剰グルーミングが疑われる際にお役立てください。

猫の過剰グルーミングとは?

猫の毛づくろい(グルーミング)は体を清潔に保ち、体温調整やリラックスのために行われます。
通常は食事やトイレの後などに行われることが多いです。
また興奮しすぎた気持ちを抑えたり、不安に感じたときにもグルーミングを行うこともあります。
しかし、頻度や時間が明らかに増えたり、同じ場所を執拗になめ続けたりする場合は注意が必要です。
特に以下のような症状が見られる場合は、単なる毛づくろいではない可能性があります。

  • 一部分だけ毛が薄くなる・抜ける
  • 皮膚が赤くなる、ただれる
  • かさぶたや出血がある
  • 常に落ち着きがなくなる

 

猫の舌はざらざらしているのが特徴です。
そのため何度も同じところを舐め続けることで皮膚が傷つき、炎症を起こしたり脱毛したりしてしまいます。
猫の過剰グルーミングによる皮膚炎は、「舐性皮膚炎(じせいひふえん)」や「舐め壊し」と言われることもあります。

猫の過剰グルーミングの主な原因

猫の過剰グルーミングの原因は、皮膚疾患などの身体的な問題がある場合からストレスまでさまざまです。
それぞれ詳しく説明していきましょう。

皮膚トラブル

猫の過剰グルーミングの原因のひとつに皮膚疾患があります。

  • ノミ・ダニなどの寄生虫
  • 食物アレルギー
  • アトピー性皮膚炎
  • 真菌(カビ)感染
  • 皮膚腫瘍による炎症

 

上記のような疾患により痒みや痛みがあると過剰グルーミングを引き起こします。
特にアレルギーは慢性的に続くことが多く、繰り返し同じ場所をなめる原因となるため注意が必要です。

痛みや内臓疾患

関節炎や膀胱炎など、身体の痛みや不快感が原因でその周辺をなめ続けることもあります。
例えば猫の下腹部の過剰グルーミングが、実は泌尿器トラブルが原因であったというケースは少なくありません。

ストレス(心因性脱毛)

猫の過剰グルーミングの最も大きな原因はストレスです。
猫はとても繊細で神経質な性質があるため、生活の中のさまざまなものにストレスを感じます。
猫はストレスを感じると不安や緊張を和らげるためにしつこくグルーミングをするようになります。

  • 引っ越し
  • 新しい家族やペットの増加
  • 飼い主の生活リズムの変化
  • 同居猫との関係悪化
  • 大きな音や工事
  • トイレ環境の変化

 

このように生活環境の変化や、トラブルなどがないか確認することが重要です。
ストレスが原因の場合は顔以外の全身を過剰に舐めるケースが多いです。

ベッドの上で体をなめる猫

過剰グルーミングを放置するとどうなる?

猫の過剰グルーミングを放置すると、以下のような問題が起こる場合があります。

  • 皮膚炎の悪化
  • 二次感染
  • 毛玉症
  • 行動障害の固定化

 

猫の舌は突起がついていて、ざらざらしているのが特徴です。
猫の皮膚は人よりも薄いため、皮膚を舐め続けると皮膚が傷つきただれや強い炎症を起こします。
傷口から二次的に細菌感染を起こすと、更に皮膚の状態は悪化してしまいます。

また、グルーミングの際に毛を多く飲み込み胃の中に毛が溜まってしまう毛球症から腸閉塞につながることもあるため注意が必要です。
ストレスなどで始まった過剰グルーミングがそのまま放置されると、その繰り返し行動が悪化し「常同障害」と呼ばれる病的な状態になってしまう場合もあります。
過剰グルーミングが見られた場合は、早期に対応することが非常に重要です。

過剰グルーミングへの対処

猫の過剰グルーミングへの対処法は、原因の診断と環境の整備が中心となります。
それぞれ詳しく解説していきましょう。

原因疾患の治療

過剰グルーミングは、以下のような検査を組み合わせて原因疾患の診断を進めていきます。

  • 皮膚検査
  • 画像検査
  • 血液検査
  • 尿検査

 

原因が特定した場合には、それに対する治療を実施します。
特に皮膚症状があったり、一部分をしつこく舐めているような場合は何らかの病気がある可能性があります。
治療によって過剰グルーミングが落ち着いた場合は、1〜2ヶ月ほどで脱毛部の毛が生えてくることが多いです。

生活環境の見直し

室内飼育の猫にとって、家の中の環境はとても重要でストレスを感じにくい環境を作ってあげる必要があります。

以下のようなことを心がけてみましょう。

  • 安心できる隠れ場所を用意する
  • キャットタワーなど上下運動できる環境を整える
  • 遊んだり触れ合ったりする時間を増やす
  • トイレを清潔に保つ

同居の猫がいる場合は複数トイレや水飲み場を用意し、それぞれ離して設置してあげると猫がそれぞれ安心して使いやすくなるでしょう。

トイレが汚れていたり、砂剤の変更などもストレスの要因になることがあるため注意が必要です。

また身を隠せたり、1人になれるような寝床や、高いところから広く見渡せるキャットタワーなどがあると安心することができます。
日常的な運動や遊びもストレス発散に有効です。

生活環境に大きな変化がないよう、なるべく一定の生活リズムを送れるようにしてあげることも重要です。

エリザベスカラーや服の使用

傷がひどい場合は、猫が物理的に皮膚を舐められないように、エリザベスカラーや皮膚を保護するための猫用の服を着せることもあります。
エリザベスカラーや服の着用自体は猫にとってストレスを感じるかもしれません。
しかし、舐める行動を抑えることにより皮膚の状態の悪化を防ぐことができます。
エリザベスカラーや服はストレスの原因を解決するまでの間や、皮膚の状態が改善するまでの間に一時的に使用されることが多いです。

フェロモン剤・サプリメントの使用

猫のストレス軽減のために、猫の気持ちを落ち着かせる成分の入ったフェロモン製剤やサプリメントを使用する場合もあります。
これらはあくまで補助的な治療であり、根本治療とはなりません。
獣医師とよく相談して使用するようにしましょう。

ブラシのそばで伏せる猫

まとめ

猫の過剰グルーミングは猫の痒みや痛み、ストレスのサインであることがほとんどです。
ストレスが原因の場合は、根本的な治療が難しい場合もあります。
なるべくストレスがかからないような生活を整えてあげることと、愛猫の様子の変化に早めに気づき、対処してあげることが重要です。
日頃からこまめにブラッシングをしたりスキンシップをとり毛並みや皮膚の状態を観察することで、猫の皮膚の異常を早期発見することができるでしょう。

当院は皮膚科に力をいれています。
愛猫が過剰に毛づくろいをしているとき、皮膚の状態が気になるときなどいつでも当院にご相談ください。

​​大阪府吹田市の動物病院
ESSE動物病院吹田

 獣医師 福間 康洋
代表・専科獣医師
福間 康洋
記事監修
代表・専科獣医師 福間 康洋(フクマ ヤスヒロ)
  • 日本獣医腫瘍科認定医Ⅱ種(吹田市で1人、大阪府で30人[2023年4月時点])
  • 日本獣医腎泌尿器学会認定医
  • 獣医教育・先端技術研究所 腹部・心臓超音波研修 修了
  • 日本獣医皮膚科学会所属
  • 日本獣医がん学会所属
  • 日本獣医循環器学会所属
  • 日本獣医腎泌尿器学会所属
  • 日本獣医救急集中治療学会所属
  • 日本小動物歯科研究会所属
  • 日本獣医麻酔外科学会
  • 2015年:鳥取大学獣医学科卒業
  • 2018年:犬とねこの皮膚科 研修生
  • 2018~19年:ネオベッツVRセンター 研修生(内6ヶ月間)
  • 2021年:ESSE動物病院 開院
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