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犬の歯周病を放置するとどうなる?起こるトラブルを解説|ESSE動物病院吹田|吹田市(北千里駅)・箕面市・豊中市の動物病院

犬の歯周病を放置するとどうなる?起こるトラブルを解説

犬の歯周病を放置するとどうなる?起こるトラブルを解説

口の中を診察される柴犬

「愛犬の歯周病を指摘されたけれど、放置するとどうなるのか知りたい」
「愛犬が歯周病かもしれないと不安」
「このまま様子を見てもよいのか受診のタイミングがわからない」
こうしたお気持ちを抱えている飼い主様は多いと思います。
犬の歯周病は、放っておいて自然に良くなる病気ではなく、少しずつ進行していくのが特徴です。

本記事では、犬の歯周病を放置したときに起こりやすいトラブルを中心にお伝えします。
ぜひ最後までお読みいただき、受診の目安や、愛犬の歯周病と向き合う際の判断材料として役立てください。

犬の歯周病を放置したときに起こる主なトラブル

犬の歯周病は、歯ぐきだけの問題ではなく、顎の骨や全身状態に関わってくる病気です。
初めは軽い変化でも、放置していると、顔が腫れてしまったり、心臓や腎臓へ影響を及ぼしたりすることもあります。
ここでは、特に飼い主様に知っておいていただきたい代表的なトラブルを紹介します。

歯がぐらついて抜ける、顎の骨が解ける

犬の歯周病を放置すると、見えている歯だけでなくその土台になっている顎の骨までダメージが広がっていきます。
その場合のトラブルの流れは

  1. 歯ぐきが赤く腫れ、歯と歯ぐきのすき間に細菌が増える
  2. 歯を支える顎の骨が少しずつ溶けて弱くなる
  3. 歯がぐらついたり抜けてしまい、重い場合は顎の骨折につながる

 

という流れです。
このような状態になると、

  • 片側だけで噛もうとする
  • 硬いフードやおやつを避ける
  • 口の周りを触られるのを嫌がる

 

といった変化が見られやすくなります。

口臭、くしゃみや鼻水が出る

犬の歯周病は放置すると、口の中だけでなく、鼻や顔の症状として現れることもあります。
この場合の流れとしては、

  1. 歯ぐきの周りで細菌や膿が増える
  2. 歯の根元から炎症が広がり、口と鼻の間に小さな通り道ができる
  3. 膿が口から鼻へ抜ける

 

というように進んでいくことが多いです。
その結果として、

  • 口臭が強くなる
  • 片方の鼻だけの鼻水やくしゃみが続く
  • 目の下や頬がぽこっと腫れる

 

といった変化が出る場合があります。
このような症状だけだと、飼い主様は鼻のトラブルを疑ってしまうことも少なくありません。
こうした症状が続くときは、歯や歯ぐきの状態も含めて診てもらうことで、原因に近づきやすくなります。

心臓や腎臓に影響し、全身状態が悪くなる

犬の歯周病は、放置すると口の中だけにとどまらず、全身の健康にも影響する可能性があると考えられています。
この場合は次のような流れです。

  1. 細菌や炎症に関わる物質が口の中で増えた状態が続く
  2. それらが少しずつ血液に入り、体中をめぐる
  3. 心臓や腎臓などに負担がかかり、持病の悪化や体調の変化として現れる

 

といった具合に、歯周病が原因で他の臓器に悪影響を及ぼすことがあります。
特に、もともと心臓病や腎臓病を抱えている犬や、高齢の犬では、このような口からの負担が、全身状態の悪化につながる一因になると考えられています。

歯磨きをされる犬

受診を検討したいサイン

犬の歯周病は、ゆっくり進行することが多く、どのタイミングで動物病院に行くべきかが分かりにくい病気です。
ここでは、飼い主様が日常の中で気づきやすい変化を受診の目安として整理し、どのような状態になったら動物病院を受診した方がよいかをお伝えします。

早めに気づきたい初期〜中等度の歯周病サイン

まだ重症ではなくても、一度診てもらった方がよさそうという段階のサインがあります。
例えば、

  • 以前より口臭が強くなる
  • 歯ぐきが赤く、腫れている
  • 歯石(黄ばみ、茶色のこびりつき)が目立つ

 

という変化です。
これらは命にかかわる緊急事態ではありませんが、歯周病が静かに進んでいる可能性があります。
早めにチェックしてもらうことで、歯石除去やホームケアの見直しなど、比較的負担の少ない方法で進行を抑えられることが期待できます。

すぐに動物病院を受診すべきサイン

次のようなサインが見られる場合は、できるだけ早めに動物病院への相談を検討した方が安心です。

  • 歯ぐきからの出血が続く
  • 顔や目の下、頬が腫れる
  • 片方の鼻から鼻水や膿、血が出る
  • 口周りを触ると怒る、鳴く
  • 食欲が落ちる、水しか飲まない日が増える

 

このような状態では、歯の根元に大きな炎症や膿がたまっていたり、顎の骨へのダメージが進んでいたりする可能性があります。
放置すると痛みが強くなったり、全身状態に影響したりするおそれもあるため、自己判断で様子を見続けるよりも、早めの受診がおすすめです。

口まわりを診察される犬

まとめ

犬の歯周病は、飼い主様が「まだ大丈夫」と思っているあいだにも少しずつ進行していく病気です。
口臭や歯ぐきの赤みといったサインは、早めに動物病院で口の状態を確認してもらうきっかけと考えていただくと安心です。
日頃から愛犬の食べ方や口元の様子をよく観察し、
「いつもと違うかも」
「放置していて大丈夫か心配」
と感じたときには、早めに獣医師へ相談してくださいね。

当院は歯科診療に力を入れております。
愛犬の歯周病や口のケアについて不安な点があれば、いつでもご相談ください。

大阪府吹田市の動物病院
ESSE動物病院吹田

 獣医師 福間 康洋
代表・専科獣医師
福間 康洋
記事監修
代表・専科獣医師 福間 康洋(フクマ ヤスヒロ)
  • 日本獣医腫瘍科認定医Ⅱ種(吹田市で1人、大阪府で30人[2023年4月時点])
  • 日本獣医腎泌尿器学会認定医
  • 獣医教育・先端技術研究所 腹部・心臓超音波研修 修了
  • 日本獣医皮膚科学会所属
  • 日本獣医がん学会所属
  • 日本獣医循環器学会所属
  • 日本獣医腎泌尿器学会所属
  • 日本獣医救急集中治療学会所属
  • 日本小動物歯科研究会所属
  • 日本獣医麻酔外科学会
  • 2015年:鳥取大学獣医学科卒業
  • 2018年:犬とねこの皮膚科 研修生
  • 2018~19年:ネオベッツVRセンター 研修生(内6ヶ月間)
  • 2021年:ESSE動物病院 開院
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