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犬のステロイド皮膚症とは?症状・原因と対処法を解説|ESSE動物病院吹田|吹田市(北千里駅)・箕面市・豊中市の動物病院

犬のステロイド皮膚症とは?症状・原因と対処法を解説

上を見上げる柴犬

「ステロイドを使っているうちに、愛犬の皮膚が薄くなってきた気がする」
「長期間ステロイドを続けているけど、副作用が心配」
「ステロイド皮膚症と診断されたけど、これからどうすればいいのかわからない」
このようなお悩みを持つ飼い主様も多いのではないでしょうか。
ステロイドは犬の皮膚病やアレルギーの治療にとても有用な薬です。
しかし、長期間使い続けることで、皮膚にさまざまな変化が起きて、「ステロイド皮膚症」となってしまうことがあります。

本記事では、ステロイド皮膚症の症状や対処法についてわかりやすく解説します。
ぜひ最後までお読みいただき、愛犬の皮膚のケアを考える助けとなりましたら幸いです。

犬のステロイド皮膚症とは

ステロイド皮膚症とは、プレドニゾロンなどのステロイド薬を長期間、高用量で使い続けることによって皮膚にさまざまな変化が起きた状態のことです。

ステロイドはかゆみや炎症を素早く抑えてくれる頼もしい薬です。
体の中で作られる「コルチゾール」というホルモンと似た働きをします。
獣医師の管理のもと、正しく使えば非常に有用な薬ですので、過度に怖がる必要はありません。
ただ、ステロイドを長期間使い続けると体がコルチゾール過剰の状態に近くなることがあります。
その影響が皮膚に出たものが、ステロイド皮膚症です。

ステロイドが皮膚に与える影響

ステロイドが体内に長く作用すると、皮膚のコラーゲンや弾力繊維が少なくなり、皮膚全体が薄くなります。
また、毛を作る毛包の働きも低下するため、徐々に毛が抜けていくことがあります。
さらにステロイドには免疫を抑える働きもあるため、皮膚の細菌に対する抵抗力が下がり、感染症を起こしやすくなる点も見逃せないポイントです。

どんな犬に起こりやすいか

ステロイド皮膚症は特定の犬種だけに起こる病気ではありません。
長期間ステロイドを使い続けた犬であれば、どの犬でも起こりうる可能性があります。
特に起こりやすいのは、

  • 皮膚の広い範囲にステロイドの塗り薬を毎日使っている犬
  • 飲み薬や注射のステロイドを高用量で続けている犬

 

です。
ステロイド皮膚症はステロイドを使う期間や量が多いほど起こりやすくなります。
犬の皮膚の状態に変化がないか、薬の量を減らしていいかどうかを、定期的に動物病院でチェックしてもらうことが大切です。

獣医師に抱えられる犬

犬のステロイド皮膚症で見られる症状

犬のステロイド皮膚症は、見た目でわかる変化が出てくることが多いです。
飼い主様が日常のケアのなかで気づくケースも少なくありません。
症状は「皮膚の局所的な変化」と「体全体への影響」の2つに分けて説明していきましょう。

皮膚に出る典型的な変化

犬のステロイド皮膚症で、最初に飼い主様が気づきやすい代表的な変化としては、

  • 皮膚が薄くなり、血管が透けて見える
  • 毛が抜ける(特にお腹や脇の下などの胴体部分)
  • フケが増える
  • 皮膚が黒ずむ
  • 皮膚が赤くなる

 

といったものが挙げられます。
これらの変化は、かゆみをともなわないことも多いため、「なんとなく皮膚の様子がいつもと違う」と感じたときには、一度注意深く確認してみましょう。

体全体に出ることがある変化

ステロイドの飲み薬や注射を長期間、高用量で続けた場合は、皮膚以外にも変化が現れることがあります。
体全体に出やすい変化の例としては、

  • 水をよく飲み、おしっこの量が増える
  • お腹がぽっこりと膨れる
  • 筋肉が落ちて体が細くなる

 

という変化です。
このような全身的な変化は、ステロイドの影響でホルモンバランスが崩れていることのサインの可能性があります。
皮膚の変化と合わせてこれらの症状が見られたときには、早めに動物病院へ相談しましょう。

横を見るフレンチブルドッグ

愛犬がステロイド皮膚症になったら、何を注意するべき?

ステロイド皮膚症に気づいたとき、「すぐにステロイドをやめた方がいいのでは」と思う飼い主様は多いのではないでしょうか。
しかし、自己判断でやめることは愛犬にとって大きなリスクになることがあります。
すぐにステロイドをやめるのではなく、対処法を正しく理解しておきましょう。

自己判断でステロイドをやめない

ステロイドを長期間使用している場合、急に中止すると2つの大きなリスクが生じることがあります。
1つ目は、もともとステロイドで抑えていたかゆみや炎症が一気にぶり返す可能性があることです。
2つ目は、外からステロイドを与え続けたことで自分の副腎がホルモンをつくる力を落としていることです。
急にステロイドを中止すると副腎が十分にホルモンを補えなくなる危険性があります。

たとえば

  • ぐったりして立てない
  • 嘔吐・下痢が止まらない

 

など深刻な症状が出ることがあります。
このような状態を防ぐために、ステロイドを減らすときは獣医師の指示のもとで少しずつ量を下げていく必要があります。
ステロイドの副作用が心配だから今すぐやめたいという気持ちはよくわかります。
しかし、自己判断での中止はかえって愛犬の体に負担をかけてしまうので注意しましょう。

動物病院での治療の進め方

犬のステロイド皮膚症の治療では、まず現在のステロイドを段階的に減らしていくことが基本になります。
同時に、そもそもステロイドを使う原因になっていた皮膚病に対して、ステロイド以外の方法で対処できないかを獣医師と一緒に考えていきます。
代替となる治療の例としては、

  • かゆみを抑える別の薬(オクラシチニブやロキベトマブなど)への切り替え
  • 免疫の過剰反応を穏やかに抑える薬(シクロスポリンなど)の使用
  • アレルゲンを特定して原因を取り除く治療
  • 皮膚のバリア機能を補う保湿ケアの導入

 

などが挙げられます。
どの治療が合うかは愛犬の皮膚病の種類や状態によって異なるため、まずは動物病院に相談しましょう。

ベッドで飼い主に撫でられる犬

まとめ

愛犬の皮膚がいつもと違う、ステロイドを使い続けることに不安を感じている、そんな気持ちを抱えている飼い主様は少なくないと思います。
ステロイド皮膚症は、ステロイド薬が皮膚に与える影響によって起こるものであり、早めに気づくことで適切な対処につなげることができます。
皮膚の薄さや脱毛など気になる変化があったとき、そして「ステロイドをやめてもいいのか」と迷ったときには、自己判断せずにまず動物病院に相談しましょう。
ステロイドは正しく使えば非常に有用な薬です。
使い方や量を獣医師と一緒に見直しながら、愛犬にとって一番良い治療を獣医師と選んでいただければと思います。

当院は皮膚科診療に力を入れております。
愛犬の皮膚のことで気になることがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。

大阪府吹田市の動物病院
ESSE動物病院吹田

 獣医師 福間 康洋
代表・専科獣医師
福間 康洋
記事監修
代表・専科獣医師 福間 康洋(フクマ ヤスヒロ)
  • 日本獣医腫瘍科認定医Ⅱ種(吹田市で1人、大阪府で30人[2023年4月時点])
  • 日本獣医腎泌尿器学会認定医
  • 獣医教育・先端技術研究所 腹部・心臓超音波研修 修了
  • 日本獣医皮膚科学会所属
  • 日本獣医がん学会所属
  • 日本獣医循環器学会所属
  • 日本獣医腎泌尿器学会所属
  • 日本獣医救急集中治療学会所属
  • 日本小動物歯科研究会所属
  • 日本獣医麻酔外科学会
  • 2015年:鳥取大学獣医学科卒業
  • 2018年:犬とねこの皮膚科 研修生
  • 2018~19年:ネオベッツVRセンター 研修生(内6ヶ月間)
  • 2021年:ESSE動物病院 開院
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