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猫の顔のかさぶたは病気かも?|猫の落葉状天疱瘡について解説|ESSE動物病院|吹田市(北千里駅)・箕面市・豊中市の動物病院

猫の顔のかさぶたは病気かも?|猫の落葉状天疱瘡について解説

寄り添う猫

「最近猫がよく顔をこすっているな」
「気がついたら猫の鼻のまわりがカサカサしている」
「猫の顔に小さなかさぶたがあると思っていたら、だんだん広がってきた」
このようなことを経験したことはありませんか?
猫の顔にかさぶたができると、どこかでケガをしたのではないかと心配になりますよね。
しかし猫の顔のかさぶたは外傷だけでなく病気が潜んでいる可能性もあります。

この記事では、猫の顔にかさぶたができる原因や、特に注意したい落葉状天疱瘡という病気について詳しく解説します。
最後まで読んで、愛猫の綺麗な顔を守るための正しい知識を身につけ、早めのケアにつなげてください。

猫の顔にかさぶたができる原因

猫の顔にかさぶたが見つかったとき、その背景にはさまざまな理由が隠れています。
単なるケンカの傷から、じっくり治療が必要な免疫の病気まで原因は幅広いです。
猫の顔にかさぶたを作る代表的な原因は、以下の通りです。

  • 寄生虫によるアレルギー
  • 感染によって起こる皮膚炎
  • 免疫が原因となる落葉状天疱瘡
  • 食べ物や環境物質に対する過敏反応
  • ケンカなどによる外傷


猫の顔にかさぶたができる原因はさまざまですが、その中でも注意したいのが「落葉状天疱瘡」です。

寄生虫や外傷によるかさぶたは原因を取り除くことで改善することもあります。
しかし、落葉状天疱瘡は免疫の異常によって起こる病気であり、長期的な治療や管理が必要になることが多いです。

猫の落葉状天疱瘡とは

落葉状天疱瘡という名前を初めて目にする飼い主様も多いのではないでしょうか。
猫の落葉状天疱瘡は猫自身の体を守るはずの免疫システムが、誤って皮膚の細胞を攻撃してしまう病気です。
猫の皮膚病の中では比較的まれな疾患ですが、発症すると慢性化しやすいのが特徴です。
猫の落葉状天疱瘡は、根本的な原因がまだはっきりと分かっていませんが、適切な治療でコントロールすることが可能な病気です。

赤い毛布の上で見上げる猫

猫の落葉状天疱瘡の症状

猫の落葉状天疱瘡になると、猫の皮膚には特徴的な変化が現れ始めます。
具体的には以下のような症状が表れることがあります。

  • 鼻の頭や耳の縁などにかさぶたができる
  • 左右対称の場所に皮膚炎が広がる
  • 肉球まわりがガサガサになる
  • 患部をかゆがり、触られるのを嫌がる
  • 元気や食欲が落ちる

以下に詳しく説明していきましょう。

鼻の頭や耳の縁などにかさぶたができる

猫の落葉状天疱瘡は初期段階では顔に症状が出やすく、特に鼻や耳の先端などに赤みやかさぶたが生じます。
初期症状は一般的な皮膚病と似ているため、気がつきにくいかもしれません。
猫の落葉状天疱瘡は症状が悪化すると毛が抜けて皮膚が露出するため、飼い主様が見ても明らかに異変だと気づくことが多いです。
かさぶたが幾重にも重なり、独特の分厚い層を作ることもあります。

左右対称の場所に皮膚炎が広がる

猫の落葉状天疱瘡は体の片側だけでなく、左右の同じような位置に病変が現れるのが大きな特徴です。
右の耳に症状が出れば左の耳にも同じようにかさぶたができ、顔全体に広がっていきます。
このように規則性を持って炎症が進む点は、一般的な外傷などと見分ける重要なサインです。

肉球まわりがガサガサになる

猫の落葉状天疱瘡は顔面だけでなく、足の裏の肉球やその周辺の皮膚にも症状が及ぶケースが目立ちます。
肉球の表面が乾燥して硬くなり、ポロポロとはがれ落ちてしまうことも。
炎症がひどくなると爪の根元に膿がたまるため、歩くたびに強い痛みを伴うようになります。

患部をかゆがり、触られるのを嫌がる

猫の落葉状天疱瘡は皮膚のただれや炎症によって、強いかゆみや灼熱感を引き起こすことがあります。
顔を家具にこすりつけたり、後ろ足で激しくひっかいたりする仕草が増えるでしょう。
病変部位は触ると痛むため、普段は人懐っこい猫でも触られるのを嫌がるようになります。

元気や食欲が落ちる

猫の落葉状天疱瘡になると皮膚のバリア機能が失われて全身に炎症が及び、体力を著しく消耗します。
発熱を伴うこともあり、じっと動かずに元気がなくなる様子も見られるでしょう。
痛みやかゆみによるストレスにより、食欲も低下してしまいます。

猫の落葉状天疱瘡の注意点

猫の落葉状天疱瘡の治療には、一般的に免疫を抑える薬が使われます。
ステロイド剤などを長期間服用することが多くなるでしょう。
薬の効果で皮膚がきれいになると、つい安心して薬を止めたくなるかもしれません。

しかし飼い主様の判断で急に投薬を中止するのはオススメできません。

自己判断で薬を止めると、症状が以前よりも激しくなって再発してしまう可能性があります。
長期の投薬による副作用が出ないか、定期的に血液検査などで確認することも重要です。
猫の落葉状天疱瘡は生涯にわたって薬とうまく付き合っていく覚悟が必要な病気といえます。
根気強くケアを続けていくことが何よりも大切です。

遠くを見つめる猫

まとめ

猫の顔にできるかさぶたには、さまざまな原因があります。
その背景には落葉状天疱瘡のような恐ろしい免疫の病気が隠れているかもしれません。
猫の落葉状天疱瘡は、初期症状は一般的な皮膚炎と区別がつきにくい病気です。
長期的な治療が必要になりますが、早期に発見して適切な治療をおこなえば、穏やかな日常を取り戻すことができます。
愛猫の顔や皮膚に少しでもおかしなところを見つけたら、まずは動物病院を受診しましょう。

当院では猫の落葉状天疱瘡に限らず多くの皮膚科の症例の治療実績があります。
大切な家族が苦痛のない快適な毎日を過ごせるよう、サポートいたします。
不安なことがあれば、当院までお気軽にご相談ください。

大阪府吹田市の動物病院
ESSE動物病院吹田

 獣医師 福間 康洋
代表・専科獣医師
福間 康洋
記事監修
代表・専科獣医師 福間 康洋(フクマ ヤスヒロ)
  • 日本獣医腫瘍科認定医Ⅱ種(吹田市で1人、大阪府で30人[2023年4月時点])
  • 日本獣医腎泌尿器学会認定医
  • 獣医教育・先端技術研究所 腹部・心臓超音波研修 修了
  • 日本獣医皮膚科学会所属
  • 日本獣医がん学会所属
  • 日本獣医循環器学会所属
  • 日本獣医腎泌尿器学会所属
  • 日本獣医救急集中治療学会所属
  • 日本小動物歯科研究会所属
  • 日本獣医麻酔外科学会
  • 2015年:鳥取大学獣医学科卒業
  • 2018年:犬とねこの皮膚科 研修生
  • 2018~19年:ネオベッツVRセンター 研修生(内6ヶ月間)
  • 2021年:ESSE動物病院 開院
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