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脂肪腫|ESSE動物病院吹田|吹田市(北千里駅)・箕面市・豊中市の動物病院

脂肪腫

 

概要

脂肪腫とは、脂肪細胞が腫瘍化した良性腫瘍です。
皮下腫瘍の中で最もよく見られます。

単発で発生することもあれば、身体中に多発するケースもあります。
脂肪腫の場合、これは転移ではありません。

主に皮下での発生が多いですが、 あらゆる部位に発生する可能性があります。

緩徐に増大していく特徴があります。
増大スピードを見るために、腫瘍のサイズを記録しておくと良いと思います。

基本痛みなどの症状は示しません。
ただ、時に発生する部位においては不快感や圧迫などから症状が見られることもあります。

稀に、浸潤しながら増殖する浸潤性脂肪腫というものも見られます。
この場合、早い段階で外科摘出が推奨されます。

雌は雄よりも約2倍、脂肪腫が発生しやすいと言われています。

 

診断

皮下に発生した脂肪腫は、
境界線がはっきりとした柔らかい触感なので 触診で疑うことが可能な場合が多いです。

しかし皮下織炎(脂肪組織の深いところから発生する結節)や、
肥満細胞腫などと鑑別するために針生検(FNA)や皮膚エコー検査を実施する方がいいでしょう。

確定診断には、病理組織学的検査が必要です。

 

治療

皮下に発生した場合は、ほとんどが無症状なので経過観察となります。
見た目が気になる場合や、巨大化、症状があるケースは切除が必要となります。

浸潤性脂肪腫の場合は、
正常脂肪組織と腫瘍との境界が難しいため広範囲切除が必要です。
それでも50%近くで再発が認められています。

放射線療法は、再発抑制に効果的であると報告されています。

また確実性は低いですが、大きくない脂肪腫に関しては一部のステロイドの局所投与により小さくなることもあります。

 

院長 福間 康洋
院長 福間 康洋
記事監修
院長 福間 康洋(フクマ ヤスヒロ)
  • 日本獣医腫瘍科認定医Ⅱ種(吹田市で1人、大阪府で30人[2023年4月時点])
  • 日本獣医腎泌尿器学会認定医
  • 獣医教育・先端技術研究所 腹部・心臓超音波研修 修了
  • 日本獣医皮膚科学会所属
  • 日本獣医がん学会所属
  • 日本獣医循環器学会所属
  • 日本獣医腎泌尿器学会所属
  • 日本獣医救急集中治療学会所属
  • 日本小動物歯科研究会所属
  • 日本獣医麻酔外科学会
  • 2015年:鳥取大学獣医学科卒業
  • 2018年:犬とねこの皮膚科 研修生
  • 2018~19年:ネオベッツVRセンター 研修生(内6ヶ月間)
  • 2021年:ESSE動物病院 開院
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