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犬の歯が斜めに生えているのはなぜ?|考えられる原因と治療の必要性を解説|ESSE動物病院|吹田市(北千里駅)・箕面市・豊中市の動物病院

犬の歯が斜めに生えているのはなぜ?|考えられる原因と治療の必要性を解説

花畑をバックにこちらをみる白い犬

「愛犬の歯が斜めに生えていることに気づいた」
「ほかの歯と違う方向を向いているけれど大丈夫?」
「歯並びが悪い場合は抜歯した方がいいの?」
愛犬の歯並びが気になると不安になってしまいますよね?
犬の歯が斜めに生えている場合、生まれつきの歯並びや乳歯の生え変わりが関係していることがあります。
一方で、歯周病などの病気によって歯が傾いている可能性もあるため注意が必要です。
歯が斜めに生えているからといって必ず治療が必要になるわけではありませんが、歯の向きによっては口の中を傷つけたり、歯周病のリスクを高めたりすることがあります。

今回は、犬の歯が斜めに生えている原因や考えられる病気、治療が必要になるケースについて解説します。
ぜひ最後までお読みいただき、愛犬の歯並びが気になったときの参考にしてください。

犬の歯が斜めに生えているのは異常?

犬の歯が斜めに生えていても必ずしも異常とは限りません。
犬の歯並びには個体差があり、顎の大きさや歯の生える位置によって、歯が少し傾いて見えることがあります。
特に小型犬では、顎の大きさに対して歯が密集しやすく、歯並びが不規則になる場合もあるでしょう。

ただし、歯の向きが大きくずれている場合や、上下の歯が正常に噛み合っていない場合には、不正咬合が疑われます。
不正咬合によって歯が歯ぐきや口の粘膜に当たると、痛みや傷の原因になることも。

そのため、歯が斜めに生えている場合には、見た目だけでなく、周囲の歯や口の中に悪影響が出ていないか確認することが大切です。

犬の歯が斜めに生えている主な原因

犬の歯が斜めに生えている原因はひとつではありません。
生まれつきの歯並びが関係していることもあれば、乳歯の生え変わりや歯周病などが影響している場合もあります。

不正咬合

不正咬合とは、歯の位置や上下の顎の関係に異常があり、正常な噛み合わせができていない状態です。
犬では、歯が本来とは異なる位置や方向に生えることで、斜めに傾いて見えることがあります。
特に犬歯の向きが内側にずれている場合には、下顎の犬歯が上顎の歯ぐきや口蓋に当たり、傷をつくることがあります。

また、歯の位置によっては、口を閉じるたびに粘膜が傷ついてしまうこともあります。
歯並びが悪くても問題なく生活できる犬もいますが、痛みや口の中の傷がある場合には治療が必要です。

乳歯遺残

乳歯遺残とは、本来抜けるはずの乳歯が、永久歯に生え変わる時期を過ぎても残っている状態です。
特に小型犬で見られやすく、犬歯で起こることが多い傾向があります。
乳歯が残っていると、永久歯が本来の位置に生えることができず、斜めに生えたり、内側にずれたりする場合があります。

また、乳歯と永久歯が密接している部分には歯垢や歯石がたまりやすく、歯周病の原因になることも。
乳歯遺残が疑われる場合には、永久歯の位置や噛み合わせを確認し、必要に応じて残っている乳歯の抜歯を検討します。

顎の大きさや歯の生える位置

犬の歯並びには、顎の大きさや形も関係しています。
特に小型犬や短頭種では、顎の形に対して歯が並ぶスペースが不足し、歯が斜めに生えたり、回転した状態で生えたりすることがあります。
このような歯並びは、生まれつきの骨格や歯の位置が関係しているため、成長しても自然に改善しない場合があります。

ただし、歯が斜めに生えているだけで、必ずしも抜歯などの治療が必要になるわけではありません。
歯の向きや噛み合わせ、周囲の歯への影響などを確認した上で、獣医師に治療の必要性を判断してもらいましょう。

歯周病

以前はまっすぐだった歯が、最近になって斜めに傾いてきた場合には、歯周病が関係している可能性があります。

歯周病が進行すると、歯を支えている歯槽骨や歯周組織が破壊され、歯がぐらつくようになります。
その結果、歯の位置が変わったり、斜めに傾いたりすることも珍しくありません。

特に、

  • 口臭が強くなった
  • 歯ぐきが赤く腫れている
  • 歯がぐらぐらしている
  • 歯ぐきから出血している
  • 硬いものを食べにくそうにしている


といった症状が見られる場合には歯周病が疑わしいため注意が必要です。

歯周病によって歯が傾いている場合、歯並びだけの問題ではなく、歯を支える組織に大きなダメージが生じている可能性があります。

歯のチェックをされる犬

犬の歯が斜めに生えているとどんな問題が起こる?

犬の歯が斜めに生えていても日常生活に支障がない場合もあります。
しかし、歯の向きや噛み合わせによっては、口の中にさまざまな問題が起こることがあります。

歯ぐきや口の粘膜を傷つける

斜めに生えている歯が、

  • 歯ぐき
  • 頬の内側
  • 口の上側


などに当たると、傷や炎症の原因になります。

特に犬歯の向きに異常がある場合には、口を閉じるたびに歯が粘膜に当たることがあります。
このような状態が続くと、慢性的な痛みや潰瘍につながる可能性も高いです。
犬は口の中に痛みがあっても普段どおりに食事をすることがあるため、飼い主様が気づきにくい点にも注意が必要です。

歯周病のリスクが高くなる

歯が斜めに生えていたり、ほかの歯と重なっていたりすると、歯ブラシが届きにくい部分ができることがあります。
その結果、歯垢が蓄積しやすくなり、歯肉炎や歯周病につながる可能性があります。
特に小型犬では、歯が密集している部分に歯周病が起こりやすいため、日頃のデンタルケアが重要です。

食事や噛み合わせに影響する

歯の位置が大きくずれている場合には、上下の歯がうまく噛み合わず、食事に影響することがあります。
また、歯がほかの歯に不自然に接触すると、歯がすり減ったり、歯に負担がかかったりする可能性もあります。

食べ方が以前と変わった場合や、片側だけで噛んでいるように見える場合には、口の中に問題がないか動物病院で確認してもらいましょう。

犬の歯が斜めに生えている場合は治療が必要?

犬の歯が斜めに生えていても、必ずしも治療が必要になるわけではありません。
重要なのは、歯の傾きによって痛みや炎症が起きていないか、周囲の歯や歯周組織に悪影響がないかという点です。

例えば、歯並びに多少の乱れがあっても、噛み合わせに問題がなく、口の中を傷つけていなければ、経過観察となることも珍しくありません。
一方で、歯が粘膜に当たっている場合や、乳歯遺残によって永久歯の位置がずれている場合には、治療が必要になることがあります。

治療方法には、原因や歯の状態に応じて

  • 乳歯の抜歯
  • 歯の位置を調整する矯正治療
  • 抜歯


などがあります。

また、歯周病によって歯が傾いている場合には、歯周組織の状態を詳しく確認した上で治療方針が決められます。
歯の見た目だけで治療の必要性を判断することは難しいため、気になる場合には動物病院で確認してもらいましょう。

犬の歯並びが気になる場合は歯科検査を受けましょう

犬の歯が斜めに生えている場合には、口の中を確認するだけでなく、必要に応じて歯科レントゲン検査を受けることも大切です。
歯科レントゲンでは、歯ぐきの下に隠れている歯根や歯槽骨の状態を確認できます。

特に、乳歯遺残や歯周病が疑われる場合には、レントゲンを撮ることで見た目だけでは分からない問題が見つかることも多いです。
なお、犬の歯科レントゲン検査は、通常全身麻酔下で行われます。

また、子犬の場合には、乳歯から永久歯へ生え変わる時期に歯並びの異常が見つかることがあります。
永久歯が斜めに生えてきた場合や、乳歯が残っている場合には、成長を待つべきかどうかも含めて早めに動物病院へ相談するようにしましょう。

毛布に隠れて口を開ける犬

まとめ

犬の歯が斜めに生えている場合には、不正咬合や乳歯遺残、顎の大きさ、歯周病などが関係している可能性があります。
歯が斜めに生えているからといって必ずしも治療が必要になるわけではありませんが、歯の向きによっては口の中を傷つけたり、歯周病のリスクを高めたりすることがあります。
特に、以前はまっすぐだった歯が傾いてきた場合や、口臭・出血などの症状が見られる場合には、早めに動物病院で確認してもらいましょう。

当院では、犬の歯並びや噛み合わせの異常、乳歯遺残、歯周病などの歯科診療に対応しています。
歯科レントゲンを用いて歯や歯周組織の状態を確認し、必要な治療について飼い主様と相談しながら進めていきます。
愛犬の歯の向きや歯並びが気になる場合には、お気軽にご相談ください。

よくあるご質問(Q&A)

Q.犬の歯が斜めに生えているのは病気ですか?

A.犬の歯が斜めに生えていても必ずしも病気とは限りません。
ただし、不正咬合や乳歯遺残、歯周病などが関係している場合もあるため、歯の向きや噛み合わせを確認することが大切です。

Q.犬の歯が斜めに生えている場合は抜歯が必要ですか?

A.犬の歯が斜めに生えていても、噛み合わせに問題がなく、口の中を傷つけていなければ抜歯をせず経過観察となることがあります。
一方で、痛みや炎症がある場合には、歯の状態に応じて矯正治療や抜歯などが検討されます。

Q.犬の歯が以前より斜めに傾いてきた場合は歯周病の可能性がありますか?

A.犬の歯が以前より傾いてきた場合は、歯周病によって歯を支える組織が傷ついている可能性があります。
特に口臭や歯ぐきの腫れ、歯のぐらつきなどが見られる場合には、早めに動物病院で歯科検査を受けましょう。

大阪府吹田市の動物病院
ESSE動物病院吹田

 獣医師 福間 康洋
代表・専科獣医師
福間 康洋
記事監修
代表・専科獣医師 福間 康洋(フクマ ヤスヒロ)
  • 日本獣医腫瘍科認定医Ⅱ種(吹田市で1人、大阪府で30人[2023年4月時点])
  • 日本獣医腎泌尿器学会認定医
  • 獣医教育・先端技術研究所 腹部・心臓超音波研修 修了
  • 日本獣医皮膚科学会所属
  • 日本獣医がん学会所属
  • 日本獣医循環器学会所属
  • 日本獣医腎泌尿器学会所属
  • 日本獣医救急集中治療学会所属
  • 日本小動物歯科研究会所属
  • 日本獣医麻酔外科学会
  • 2015年:鳥取大学獣医学科卒業
  • 2018年:犬とねこの皮膚科 研修生
  • 2018~19年:ネオベッツVRセンター 研修生(内6ヶ月間)
  • 2021年:ESSE動物病院 開院
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